日記 10月18〜24日

【10月17日】
開店前に郵便局。前に並んでるおじいちゃん、グラビアアイドルか!というぐらいピチピチの短パンをはいている。嬉しくない…。
開店後、ひたすら本の整理。買取が済んでいるものはどんどん値付けして棚へ。次の日曜日、月曜日と連チャンでまた買取があるので溜め込まないようにしないと。閉店後、空いている奥のスペースに縛り終えた古本市用の束を積んでいく。場所を作るの、大変。あっ、11月12日から17日まで大学構内で早稲田青空古本祭です。
新宿2丁目の、よしだ海岸へ。歌舞伎町のぶんご商店系列の店。Sちゃんと。悩みはつきない。


【日記 10月18日】
今日も店行く途中で見たのだが、近くの高級マンションでたまに見る、高そうなスーツ着て、なぜか軽トラで乗り付けて中に入っていく人、なんの人なんだろか。
開店後、ネット注文と未整理の本の棚出しといういつもの仕事を普通にやる。閉店まで。
急いで雑司が谷。今日は御会式最終日。池袋から鬼子母神までの万灯行列のこの日は、毎年、みちくさ市本部で使用しているガレージをお借りして宴会をしている。武藤家のおでんの匂い。酒とつまみを持ち寄り、飲みながら太鼓たたいたりして楽しむ。みちくさ市の打ち上げとも違ってまた別のいろんな人が集まる。今日は人数多くてぎゅうぎゅう。知っていたり、知らない人が、なんとなくまとまっている空間もいいもんである。古書ソオダ水さん夫妻も初めてわめぞの集まりに来てくれました。約2時間ひたすら太鼓を叩くトランス祭。なんとなく飽きないこの感じはなんなんだろう。行列が終わり、みんなで少しまったり飲んで、片付けして終わり。賑わいの燃えかすが少しだけ残って、いつもの静かな雑司が谷が戻って来た。
場所を貸していただくのと差し入れいただいてしまいいつもながらに会長には大感謝です。御会式が終わると、年末を意識しだすなあ。楽しい一日でした。


【10月19日】
相変わらず場所作り。夕方一段落したので、みちくさ市トークの企画探し。検索しまくる。
18時すぎ閉店して早稲田リサイクルセンター。18時半からまず古書組合新宿支部役員会。忘年会、新年会の日程や場所を調整。その後、古物営業法一部改正における、営業所再登録について。期限内に再登録しないと古物免許が失効になるもので、とりあえず知らない人が新宿支部で出ないようにする対策など。19時半からは早稲田青空古本祭の参加者会議。搬入手順や場所決めなど。11月はみちくさ市と連続になるんで大変!
終わってから歌舞伎町、加賀屋。結局夜ふかし…。


【10月20日
土曜日は蓋をあけるまでわからない。すごくいい日もあるし、全く人影が無い日もある。のんびり値付けしているが、今日はダメな土曜日ぽい。アンギラス
あまりに暇でウトウトしてたら「なんだよおい、暇そうだな」という声。視線をあげると花田紀凱編集長だった。お土産に九段下「ゴンドラ」のパウンドケーキをいただく。さらに、「これ、欲しいだろ」と村西とおる監督の「ナイスですね!」Tシャツまで。ナイスです! 雑談。花田さんはイメージと違い、普段は文学談義みたいな話しかしない(自分は西原理恵子の描くテキトーすぎる花田さんが一番好きだけども…)。
花田さんが帰ってから少しして急な雨。こりゃもうお客さん来ないな…。で、実際来なかった。昨晩いろいろありすぎたのと、明日は出張買取なんで今宵はおとなしく帰宅。『サカナとヤクザ』を読み進める。


【10月22日】
12時半ごろ、立石書店の岡島さんが車で迎えにくる。手伝ってもらっている買取の2回目。新宿区内なんですぐに到着。ある程度仕分けしながら、どんどん岡島さんに縛ってもらう。店のキャパもあるので今日も1000冊くらいの持ち出しに。あと2回くらいは来ないといけないか。マンションの管理人さんが気さくな方で雑談が楽しい。店に戻る。
店に本を下ろしたらギリギリ。早く整理して市場に出すものは出さないと。店番を代わるももうなんにもやる気がでない。とはいえやらねばパンクする。とりあえず最初に市場に出すものを抜く。芳林堂の古本コーナー「ふるほん横丁」が無くなるらしい。芳林堂がワンフロア減らすらしく、その影響で。しかし早稲田・高田馬場の本の環境ヤバイな…。閉店まで。
今日はなんにもせず寝ようかと思ったが眠れないんで店で残業。夜中2時すぎまで仕分け。


【10月23日】
昨日買ってきた本の整理。やはり戦前の黒っぽい本は面白い。飽きない。クリーニングのやりがいもあるのだが。
閉店時間の19時、ネットでDOMMUNEを見る。今日は、みちくさ市でお世話になっている東京キララ社さんのプログラムで、新刊のヴァイナル文學叢書の特集。ひとつの街をテーマに製本されていない紙の束に書かれた小説をビニールでパッケージしたもので、そのテーマの街でしか買えない。みちくさ市限定で販売された石丸さんによる雑司が谷についてのプレリリース作品に次いで第一弾は新宿歌舞伎町。執筆者は漢 aka GAMI、菊地成孔海猫沢めろん石丸元章という豪華メンバー。その4人と関係者が出演。朗読コーナーでは漢の小説をシリーズで写真を担当している永山竜弥さん(瑛太永山絢斗のお兄ちゃん)が代理朗読。いつめ優しい雰囲気の永山さんだが、やっぱり中に猛獣飼ってるなー!という素晴らしい朗読だった。
終わって現実世界ではまだひたすら本の整理。今宵は夜中の3時まで。


【10月24日】
開店後、今日もまた本の整理。ひたすら本を動かしているだけで書くことがないのであるが、大きな流れとして書くことが無いだけで、たくさんの本の目次を見たり、ちょびっと読んだりしているだけで、とても刺激的な時間は連続しているのである。今週は飲みにもいかず、真面目な労働者として生きている。
ツイッターで、中島哲也監督の最新作「来る」の予告が流れてきた。なんだか懐かしくなり、中島監督作品の美術をてがける美術監督の桑島十和子さんに久しぶりに連絡してみる。みちくさ市の飲み会来ません?と聞いてみたが、来月はクドカンの舞台「ロミオとジュリエット」の美術で忙しいらしく、またー、ということに。桑島さん、大好きだなー。十和子さんみたいなお姉ちゃんが欲しい。