日記 10月26日〜11月2日

【10月26日】
相変わらずの本の整理。具体的にやってることは毎日同じ。拭いたり、補修したり。今日から神田古本まつりということもあり、地方から古本まつり目当ての方が上京しており、古書目録を出していた頃のお客様などが寄ってくださる。まとめ買い多く嬉しい。
自宅で軽く夕飯食って、友人と長電話して、店で少し残業したら23時。日高屋で飲んでいるH夫妻と合流。久しぶりの酒が沁みる。


【10月27日】
土曜日。なんとなくいつもより早く開店。今日はとにかく本のイベントがやたら重なっているんでひっそり終わる可能性も…と思ってはいた。で、13時くらいまでは実際そうだったのだが、急に土曜日らしく、お客さんが絶えなくやってくる。新しく入れた本にすぐ反応があると嬉しい。それにしても忙しい一日であった。毎日こうありたいものです。
閉店後、新宿仲間と飲み会。ホストクラブ愛本店向かいの川香苑へ。仕事はバラバラ。久しぶりにガールズバー勤務のRとKが。オーナーと店長がもめていて、毎日ドラマみたいな嫌がらせがおきる話が最高だった。先に抜けさせてもらう。店に戻り残業。借りてきた金八先生のDVDを見ながら。しかし第6シリーズの上戸彩演じる性同一性障害で悩む鶴本直はとてつもなく魅力的だ。上戸彩はここで終わっても良かったんじゃないかと思うくらい。朝方4時に仕分け終わる。また明日、新しい古本がやってくる。


【10月29日】
昨日で買取本の整理は一段落したんで、値付け作業ひたすら。でも今日はなんか歩いてる人も少ないし、お客さん来ないな。夕方、今日の業者市場に出品した本の売り上げをネットでチェック。半分くらいボー(入札無し)になってしまった。世知辛い。でも、だいたい予想していた額にはなった。言ってもしょうがないが、市場の値段を見るといまだに「昔は良かった」と言いたくなる。自分もあと数年で古本屋生活30年ですよ。
閉店後、自宅でメシ食って図書館に本を返しに行って店に戻る。21時から、みちくさ市のフリマ募集。バーッと埋まって残り1ブースになってピタッと止まる。しばらく放置して埋まって、ネットで締め切りましたに直している最中に3人の方から応募が。商店街の会長に電話して予備の「あしあと動物病院」の使用許可を得る。3人の方にそこでもいいかご連絡。その後、皆様にメール返信。終わって店の整理。縛ってある本を奥にこんなに積んでいいのか! というくらい積む。明日はまた買取だ。早く古本市はじまってくれないとパンクするw


【10月30日】
11時、立石書店の岡島さんが車で迎えに来る。まずは神保町の古書会館。市場に出品して売れたお金の清算。久しぶりの古本屋にたくさん会う。とにかく行かないからなあ、市場に。
そのまま買取先の新宿区内某所へ。まだ早いので近くの中華屋でメシ。麻婆豆腐定食の激辛にしたらガチで辛くて胃がやられた。仕事前なのに…。
お客様のマンションへ。今回で3回目。自分が仕分けして岡島さんが縛る。2時間ほど作業をして運び出し。まだ終わらない。
岡島さんが神田古本まつりに追加を持っていって下ろしたいというので再び神保町。車で待って外を見ていたが、本て売れないな、なかなか。たくさんの人が棚を見てはいるのだが。難しい。その後、雑司が谷に寄ってから店に戻る。夜中まで整理。賽の河原みたいな日々。


【10月31日】
いいかげん店が本で埋まりヤバい状況だ。これを整理して、青空古本祭で売ればスッキリ、と思っていたら日曜日にまた買取が入った。ホントにヤバい。市場も、今は雑本が安いので出品するよりコツコツ売った方がいいからなぁ。ひたすら整理。外で百円ワゴン直してたら知らないおばさんに「本、どうしたのこれ。なにか事件?」とか言われるわ…。
閉店後、ネット注文品を出しに新宿北郵便局の夜間窓口へ。終えて外に出たらチャリンコが無い。えっ、と辺りを見渡すと、少し先にショボいおっさんが自分の自転車を引きずっているではないか。問い詰めると「この自転車、買ったことあるから」。なに言ってんなら!


【11月2日】
あらま、店を開けてカウンターに座って自宅にスマホ忘れてきたことに気づく。無いことで落ちつかない、結構な依存症だな。
本の整理にいいかげん飽きてきたので、どうせやらねばならない連載原稿書きをする。2時間後にまた整理に戻る。えんぴつでの書き込みが多く、高めの本は消しゴムかけをしているのだが、やりすぎて右肘がやられた…。桑田!
閉店後、歌舞伎町。飲み仲間であるリツコ姐さんと萬太郎。会社の社員がいきなり2人やめることになり困っているという。ウンウンと聞くふりをしながら焼き鳥と煮込みをひたすら食う。ここの煮込みは澄んだスープの珍しい煮込みで、実に美味いのである。「ちょっと、ちゃんと聞いてるの? そのためにメシ食わせてんだから聞きなさい!」。はっ、はい…。