『早稲田古本屋街』予約受付開始

sedoro2006-09-15

お昼、文省堂の西澤さんが神保町に頼みに行く古本祭のポスターを取りに来る。二箱分、100本。大変だけどよろしくです。


昼食食べながらスポーツ新聞なんかを読んでみる。植草教授の痴漢逮捕はすごいなぁ。もうメディア登場はないかもしれないから、すぐに長谷川純子さんの元へ行くがいい。「週刊現代」にて好評連載中の異色体験ノンフィクション「痴漢電車に乗って」ならまだいけるでしょう。


昼食後、自転車で池袋。古書往来座に「古本共和国」をお届け。帰り、都電と並んで坂を下り神田川沿いを走る。桜の葉に黄色が混ざってキレイであります。


本の整理をズンズンと。すすんだような、すすんでいないような。閉店まで。閉店後、阿佐ヶ谷まで東西線で。中杉通りをグングン歩き、石田書房さんへ到着。映画関係を主にしたステキな店。亡くなったご主人と「いつか古本屋でもやろう」といっていたことからお一人ではじめたそうだ。初めましてのご挨拶。前から、あることで岡崎武志さんからお話を聞いていたので気になっていたのだが、昨日「地図を置かせてください」というメールをいただき、「じゃあ直接行きます」ということで。しばらくお話。「飲みに行きますか」ということになり(いつもそう・・・)高円寺へ。コクテイルへ。真面目な話から笑い話まで。途中、荻原魚雷さんが来て一緒に飲む。11時40分ごろ帰る。石田さんも実は馬場在住。一緒に駅まで。また飲みましょう! と別れた。というわけで岡崎さん、大丈夫です。


で、いよいよ『早稲田古本屋街』の郵送予約受付を開始します。忙しい時期なので、未來社さんが受け付けてくれることになりました。署名本希望の方はこちらでお願いいたします。青空古本祭でも販売しますが、この本を読んでから会場を見たり、古本屋街を歩くと全然違う気分を味わえると思います。よろしく!

『早稲田古本屋街』 向井透史 著 未來社・刊


四六判上製/256頁 本体1800円+税
装幀・多田進/カバーイラスト・多田順/地図・浅生ハルミン


「店主たちはいかにして古本屋になったのか」
早稲田生まれの二代目店主である著者が、それぞれの店に足を運び、
話を聞きまとめた「開店まで」の物語。



■■『早稲田古本屋街』の予約を開始いたします■■


9月25日取次搬入となります。未來社の本は買いきりによる注文配本なので、見当たらない書店さんもあるかと思います。迅速かつ確実に入手できる予約注文を未來社が直接お受けいたします。


1800円+税=1890円 送料サービス 同封振替用紙(赤色用紙)による後払い


▼注文方法


◎件名には「『早稲田古本屋街』注文です」と記入


◎お名前、送付先住所、電話番号をご記入ください。


◎署名本の希望をお受けいたします。「署名希望」とご記入ください。
古書現世から直接の発送は、しばらく受付をしませんので、署名本希望
の方はこちらの予約をご利用ください。


◎ご注文は下記、未來社のアドレスまで。
sales@miraisha.co.jp



■■『早稲田古本屋街』とは、こんな本です■■


未來社のPR誌「未来」で13回掲載された店主たちの開店までの歩みの聞書き「開店まで 早稲田古書店街外史」を元に、増補加筆したものです。人を通して、この「古本屋街」という街の歴史を一冊にまとめました。巻末には年表あり。


▼序章 昭和二〇年、早稲田古本屋街消滅(書き下ろし)


明治15年、田んぼだらけの地に早稲田大学が誕生した。そして創立二〇周年を迎えた明治35年、早稲田大学正門前に神楽坂方面への道、早大通りが開通する。その翌年、カエル鳴くその道沿いに、一軒の古本屋が生まれ、大正の初めまでに古本屋街が形成されていく。早稲田と密接だった、かつての大繁華街・神楽坂との間に戦前の古本屋街はあったのだ。震災後の神楽坂と新宿の関係性を早稲田という街を通してふりかえる。
 戦争がはじまると、昭和17年、米軍による本土初空襲の一番機はなぜか早稲田へ来襲、古本屋街のある地区へ焼夷弾を投下。この時の被害は少なかったのだが、3年後、運命の昭和20年5月25日がやってくる。


▼第一章 早稲田の三羽烏(書き下ろし)


焼け残った早稲田通り沿いに、戦後ポツリポツリと若い古本屋が開店していく。昭和30年代に入った頃、各地の古書市場の振り市(競り市)に、いつも先輩に挑んでいく若手三人がいた。三楽書房佐藤茂、二朗書房・日野原二郎、文英堂書店・吉原三郎。どこの市でも先輩に挑み、お互いとも競っている三人をいつしか業者はこう呼ぶようになっていた。「早稲田の三羽烏」。ライバル心からか、売値より高い金額で落札されることもあったという。戦後の街の変遷と共に、早稲田のけん引役となる三人の歩みを紹介する。


▼第二章 開店まで(連載に増補)


昭和40年代に入ると、神保町などで修行を終えた若者たちが早稲田で開店をしていく。「長男」ではなかった少年たちが、東京に職を求めて上京し、古本屋になるまでを聞書きする。13回の連載分に4人の店主の物語を追加。


▼第三章 店を継ぐもの 二代目店主の物語(書き下ろし)


店を継ぎ、現在は店主となっている5人に「初代の歩み」と「店を継ぐまで」を聞書き。戦前から営業していた稲光堂書店、照文堂書店を含む。全て書き下ろし。


▼第四章 古本市、はじまる(「古本共和国」より再録)


昭和45年、早稲田古本屋街を含む東京古書組合新宿支部は初めての外売り、いわゆる古本市を開催する。旧世代による店舗数の増加に伴う売り上げ減への不安、新世代による上昇志向が重なり、後にBIGBOXが建つ高田馬場駅前広場で「新宿古本まつり」が開催された。早稲田青空古本祭の古書目録「古本共和国」に三年間にわたって特集された、早稲田系の古本市の歴史を語る座談会を完全再録。「新宿古本まつり」「BIGBOX古書感謝市」「早稲田青空古本祭」の成り立ちを振り返る。


▼『早稲田古本屋街』年表