「いつかはお前も」と言われてたっけ

8時半ごろ家を出る。今日も全古書連大市の手伝いの日。神保町の古書会館へ到着。集合場所の7階へ。今日は手伝いの人数も多く、昔、一緒に仕事をしていた懐かしい顔もチラホラ。朝から昔話に花が咲く。


作業開始。都内の本屋から集荷したトラックから荷物を下ろしたり。でも、なんだかマッタリムード。昔の全連大市と言えば時間との戦いだった。とにかく荷物が多かった。殺気立った戦場でしたよ、10年ぐらい前までは。全集の出品が少ない。以前、全集は、3列か4列積み。一番後ろから冊数の多い全集順に手前に積んでいく。見えなくなるところを、不要の本で高さ調節。上の高さが平らになるように何度もやりなおしたり。「全集係」はある意味花形でありました。でも、今回の量じゃ、ズラリ何重にも積めないよ(笑)。


午後、集荷がすべて終り、ひたすら並べ。5時ぐらいには終わってしまう。早っ。それでも以前と比べるから「少ない」感じがするだけで、見ればなかなか壮観である。明日は下見の日。あさってが開札の日。あっ、組合加入の業者しか入れませんからね、念のため。今回、自分のお手伝いは今日で終り。めでたし、めでたし。


終わって、立石書店牛イチローと、三楽書房のアキヒロとで飲みに行く。他にも誘ったんだけどみんな帰っちゃった。みなさん、仕事とプライベートの区別がきっちりしていらっしゃる。アキヒロに聞いたら「今、市場で働いてる人って、そんなもんですよ」という。でも、毎週、先輩の古本屋さんに連れまわされて飲みに行っていた日々は、本当に楽しかったですよ。20歳ぐらいのときは、いつもみなさんが奢ってくれていて、「お前も30すぎたら奢る立場になるんだからいいんだよ」と言われてた。でも、いざ、その時期が来たら景気悪くていっぱいいっぱいなんですけど(笑)。近くの居酒屋〈伊蔵〉にて飲む。疲れたので、9時過ぎには解散。アキヒロ、ごめんね。全額奢ってあげれなくて。