週刊現世5号 ■半径1メートルのスクープ主義■

外市追跡レポート 仰天スクープ! 
外市へは包丁持って」の衝撃


いよいよ開催まで二週間をきった古書往来座外市に不穏な空気が流れているという。
「参加者などにも、会場へは包丁を持ってくればいいというような話があがっているそうです。各自が古本市に包丁を持ってくるなんて非常識だとしか思いませんが・・・」(業界事情通)
「古本市を利用した武装蜂起かもしれないと、こちらも注目しております」(公安関係者)


しかしながら、古書往来座近く、雑司が谷の住民に取材を続けると、ある程度の全容がわかってきた。その情報を整理してみると、「包丁情報」の出所は、わめぞメンバーの旅猫雑貨店である。そこで、周辺で取材をしてみると、数人の住民から包丁に関する情報を得ることができた。
旅猫さんへはよく包丁を持っていきますよ。道具が変わるだけで料理の味まで変わるなんてねぇ。いい腕してるわよ」(地域住民)


どうやら旅猫雑貨店では包丁砥ぎの受付をしているらしいのである。よく旅猫雑貨店前で包丁を砥ぐ男性の姿が目撃されている。取材でわかったのは、その男性とは旅猫雑貨店店主。金子佳代子氏の兄だということである。
「兄の菅野貴之さんのことですね。、1995年から築地魚市場で働いています。後に築地のお兄さんの包丁砥ぎとして地域のお祭りなどに出店し喜ばれるようになったそうです。2003年には荒川土手て釣り中に偶然、ハサミ特殊刃砥ぎの宮崎壮八氏と出会ったそうです。その人を師匠とし、昨年の旅猫雑貨店開店と同時に「刃砥ぎ堂」を設立して各地で刃砥ぎを続けています。旅猫では包丁の預かりもしてくれるそうです。機械を使わない、昔ながらの砥石による刃砥ぎで定評があります。すでに雑司が谷界隈では人気者です。一部では”砥ぎ猫さん”の名で親しまれています」(業界関係者)


どうもその「刃砥ぎ堂」が外市に参加するという話らしいのである。包丁だけではなく、いろんな刃物を砥げるそうだ。古本と砥ぎ石のコラボレーション。すでに評判のお兄さんトークにも注目だ。合言葉は「刃物、持ってく?」。


刃砥ぎ堂 http://www.tcn-catv.ne.jp/~kai555/
値段表  http://www.tcn-catv.ne.jp/~kai555/1.htm

「外、行く?」「行く行くーっ!」
■■古書往来座 外市(そといち)〜軒下の小さな古本祭〜■■

▼日時
2007年2月24日(土) 雨天決行(やや縮小します)
11:00〜19:00(往来座は22:00まで営業)
▼会場
古書往来座 外スペース
東京都豊島区南池袋3丁目8−1 ニックハイム南池袋1階
電話番号 03ー5951−3939
http://www.kosho.ne.jp/~ouraiza/
▼参加店舗
■第一回ゲスト(大棚使用約200冊出品)
bookcafe 火星の庭(仙台) http://www.kaseinoniwa.com/
■古本屋軍団(大棚使用約200冊出品)
古書往来座雑司が谷)/古書現世(早稲田)/立石書店(早稲田)
■わめぞオールスター(小棚or一箱or自家製棚)
武藤良子雑司が谷http://www.geocities.co.jp/Milano-Aoyama/5403/
旅猫雑貨店(雑司が谷http://www.tabineko.jp/
リコシェ雑司が谷http://www.ricochet-books.net/
ブックギャラリーポポタム(目白)http://popotame.m78.com/shop/
琉璃屋コレクション(目白) 版画製作・展覧会企画
退屈男(名誉わめぞ民)http://taikutujin.exblog.jp/
■一箱スペシャルゲスト
岡崎武志堂(岡崎武志)/古本けものみち南陀楼綾繁)/
ハルミン古書センター(浅生ハルミン)/北條一浩(「buku」編集長)
他、往来座お客様オールスターズ約5名


よりぬきわめぞ情報


早稲田古書店街が発行するメールマガジン『早稲田古本村通信』で新連載です。筆者は旅猫雑貨店の金子佳代子さん。題して『気になる「わめぞ」の点と線』。はっきりいって街の性格が全く違う早稲田・目白・雑司が谷。だからこそ、その街を歩き、点と線でつなぐと面白い(そういうメチャクチャなものを、ある視点でまとめていく「週刊誌的視点」で語るものや人が最近少ない気がする)。すでに第一回は配信済み。毎月10日発行の号です。金子さんの歩いた道が「ワメゾン河」になる日が近いかもしれません。
■早稲田古本村通信、登録は下記から
http://www.mag2.com/m/0000106202.html


そして、「わめぞblog」では、向井による「外市日録」を更新していく予定です。見てちょーだい。
わめぞblog http://d.hatena.ne.jp/wamezo/



入荷しました。


『酒とつまみ』第9号
巻頭特集=記憶にございません!〜酔っぱらいの記憶なき失態・16人の告白〜
酔客万来(集団押しかけインタビュー)=松尾貴史
ほか、酔っ払いオールスターズ


『雲のうえ』2号
北九州市発の情報誌。北九州市にぎわいづくり企画課ってとこがやっておられます。写真で見せる誌面がものすごくいいのだけど、それも当然、編集委員には『ku:nel』のアートディレクションを手がける有山達也、雑誌「暮しの手帖」の表紙などで知られる牧野伊三夫がかかわっておるのです。わお。2号の特集は「おーい、市場!」。HPによればこんな感じ。

市内には今でも100箇所以上の「市場」があり、全国的にみてもこれだけの市場があるところは他にありません。
 その中でも特徴ある市場、店主、お店等をピックアップし、市民の台所として親しまれている市場の様子、昔と変わらない買い物風景、市場でしか味わえない魅力を紹介しています。

ちょっと時間がなくて借りてきた文章で紹介しちゃったけど、これ、無料というのはとんでもない、といいたくなるぐらい嬉しい冊子。早稲田では古書現世立石書店で配布中。もうだいぶ減っちゃったよ。



週間ワイド特集〜今週のツボ


▼新種かよ!
こいさん、マスクをしている古本屋にむかって「あれ、かかっちゃったんじゃ
ないの? 馬インフルエンザに」。でかすぎるよ、それ!

いこい伝説の入口はコチラ http://taikutujin.exblog.jp/1923024/


明治通りの三羽鳩、「明」と「治」と「通」
ブログ「古書往来座 ちょっとご報告」のシリーズもの、往来座そばに遊びにくるどバト3兄弟、明治通りにちなんで「明(あきら)」「治(おさむ)」「通(とおる)」と名づけられている(くだらないなぁ・・・)。
三羽鳩シリーズ一気読み http://ouraiza.exblog.jp/i10


この、どうでもよすぎるが、ステキすぎる鳩物語、今後はなんと「わめぞblog」で連載されていくという。もう、ホントくだらなすぎ、最高!
わめぞblog http://d.hatena.ne.jp/wamezo/


▼柳沢厚生労働大臣の機械発言、早稲田でも波紋
うちの母親が近くのスーパーで聞いたという会話。「ほんとやめるべきよねぇ、ロボットが機械だなんてねぇ」。あってるよ!


▼あるトークショー
来た人はみんな気になったと思うんだけど(笑)。あるトークショーで一番前に座っていた、遅刻してきたのに堂々と一番前・・・。で、セーターを大げさに脱いだり、レポート用紙ちぎりだしたり、質問コーナーでとんでもない質問したりのあの人。後ろから見ても凄かったと思うんだけど、こちら側、ようするに前からみたら面白すぎたんですよ! T内さんは結構観察していた気がするけど、こっちは観察したいけど爆笑しそうで見られなかったよ! あの人のトークショーを聞きたい(こっそり陰から)。


毎回短すぎる連載
早稲田通りに陽は落ちて


ちょっと前、ある人が、自分の所属する、ある業界(ていうか業界人)の批判をしていた。自分は外にいるつもりなのかもしれないが、自分が見るかぎり、その人もどっぷりつかりきった業界人にしか見えない。目では外の明るい世界を見ていても、自分が立ってる足元は真っ暗の泥んこだから足元ばかりを気にしてしまうのだろう。ちゃんと外に出て、空を見上げて物を考えりゃいいのにねぇ。あなたそんなに群れから離れてないって。どこにでもいるそういうタイプ、ミーハー人間の身内批判ほど見苦しいものはない。


現世図書館〜買いました、読みました


【もらった】岩井志麻子『志麻子のしびれフグ日記』(光文社)
日曜日の新宿展終了後、安藤書店の棚を見ていたところ発見。自分はこの本(連載)の存在を知らなかったので、「なんかすごそうだなぁ」とパラパラしてたら、安藤さんの息子、三楽書房店主のアキヒロが「ほしいなら持ってっていいすよ。BIGの残りだし」というのでありがたく頂戴する。こっそり、ひっそり、読みたいです・・・。


【借りた&コピー】吉行淳之介『軽薄派の発想』(芳賀書店
ブログ「crazy feeling 3」(id:hstm2)のhstmさんが以前この本に収録されている「盛り場と孤独」という文章を引用していたことがあった。そこに本のタイトルがなかったので、彼が店に来た時に尋ねたことがあった。そうしたら今日、持ってきてくれたのだ。「盛り場と孤独」というのは、今自分が気にしている、まさにそのものズバリのタイトルだったのだ(なぜ興味があるかは、この世で退屈男君だけが知っている)。雑踏の中、静かな心地よい場所にはない雑踏の中にだけある孤独、というか居場所。人によっては落ち着かない、人に言っても「なぜここ?」と言われるような、自分だけの場所を今一番大事にしたいのだ。それがどこででも、自分が「街」の中心におくのはそういう所なのだ。あっ、コピー完了です。hstmさん、お時間ある時にお寄りください。


編集後記
なんだか無駄に忙しくなってきた・・・。というわけで今日はこれにて。あとさぁ、「外市」って「一箱古本市」じゃねぇですからね。「一箱」で出す人もいますけどもね。


掲載情報

『WiLL』3月号=「早稲田古本劇場」
本の雑誌』3月号=「古本屋セドロー君の午後」
週刊読書人』2月16日号=島田和世『浅草育ち』書評


江戸川区立中央図書館企画係様よりお知らせです!

講演会
「世界 古本ぶらり旅」 
〜足で、ネットで「あの本」と出会おう〜
▼講演日
平成19年3月3日(土)14:00〜16:00
▼講師  南陀楼綾繁
▼会場  江戸川区立中央図書館4階 講習室
▼申込方法  往復はがきでお申込みください。

1枚につき1名
(重複申込みは無効とさせていただきます)
往信面:住所・氏名・年齢・連絡先電話番号を記載
返信面:申込み者の郵便番号・住所・氏名を記載
あて先:〒132−0021
江戸川区中央3−1−3 江戸川区立中央図書館「企画係」
締切り:2006年2月15日消印有効
定員 :100名※応募多数の場合抽選
※お伺いした個人情報は今回の講演会に関すること以外には使用しません。