週刊現世8号 ■「外市のしずく」号■

特報!
第一回「外市」、幻の2日目を開催!


2月24日、盛況のうちに終了した第一回古書往来座外市。第二回に向けて始動するつもりだったのですが・・・。ひとつは「日曜日じゃないと行けないんです」とか「行きたかったけど用事があって行けなかった」という声があちこちの参加者に寄せられたのです。また、火星の庭さんの荷物を送り返そうとして往来座の瀬戸さんと見ていたら、「まだ売れそうですね、もったいない」という結論に。もう一日だけ、やる? という話になり、そこで火星の庭の前野さんに連絡。するととんでもない答えが返ってきた。


 前野さんのところには東京在住の方から「外市、行きました」とのメールが寄せられたりしたのだという。そんな反応から、「そういうことであれば」と前野さんの口から出た言葉は「洋書絵本を除いて全部半額で売ってください。それで喜んでいただければ」という。外、行きすぎです! ステキだ! 本は大箱で7つほど。かなり見ごたえありだし半額は安い。さらに、他の参加者に連絡。日程の都合上参加できないメンバーもいるのだが、あらためて箱で参加を約束してくれた。大棚使用だった立石書店と現世も箱で参加する。ちょっとだけ減量した開催になるが、なんといっても火星の庭さんの半額セールは魅力的。今度は日曜日の一日開催。


この「しずく」は恒例イベントではなくて、今回だけの限定です。


第二回の日程も決まったけど、その前に「ちょっとだけ、外、行く?」。

「ちょっとだけ、外、行く?」
『「第1回外市」のしずく〜幻の2日目〜』

ささやかなアンコール開催です。今度は日曜日。往来座の台をどかさない程度の小規模開催です。岡崎武志さん、南陀楼綾繁さん、浅生ハルミンさんをはじめ、第一回外市の参加者たちが一箱だけで参加します。


そして、火星の庭さんから皆様へのプレゼントです!
■特別企画
bookcafe 火星の庭 半額セール!!
店主・前野久美子さんのご好意により、外市の残品(洋書絵本のみ除外)
を全て半額にて販売!! 火星の庭さんのみ大棚使用での参加です。


▼日時
3月11日(日) 11:00〜17:00(往来座は22:00まで営業)
雨天決行!
▼場所
古書往来座 外スペース
東京都豊島区南池袋3丁目8−1 ニックハイム南池袋1階
03−5951−3939
http://www.kosho.ne.jp/~ouraiza/
▼参加店舗
火星の庭さんのみ大棚での参加になります。
bookcafe 火星の庭(仙台) http://www.kaseinoniwa.com/
古書往来座(南池袋)http://ouraiza.exblog.jp/
古書現世(早稲田)http://d.hatena.ne.jp/sedoro/
立石書店(早稲田)http://d.hatena.ne.jp/tate-ishi/
ごたごた荘古本部(正体は某有名古書店主)
旅猫雑貨店(雑司が谷http://www.tabineko.jp/
ブックギャラリーポポタム(目白)http://popotame.m78.com/shop/
退屈男(名誉わめぞ民)http://taikutujin.exblog.jp/
岡崎武志堂(岡崎武志)/古本けものみち南陀楼綾繁)/
ハルミン古書センター(浅生ハルミン)/北條一浩(「buku」編集長)
他、往来座お客様オールスターズ


外市宣言!
http://d.hatena.ne.jp/sedoro/20070219
ルパンも外、行く?
http://exp.dnsalias.com:680/pub/sjis/R3_temp.swf?inputStr=%82%BF%82%E5%82%C1%82%C6%82%BE%82%AF%81A%8AO%81A%8Ds%82%AD%81H


第2回古書往来座外市はGWラストの2days


第2回の日程も決定。GWラストの土日開催。2日間に延長しての開催となります。ゲストは来週発表! 「GWもそろそろ終わりだね。どっか行く?」「外、行く?」

「外、行く?」
第2回 古書往来座外市〜軒下の小さな古本祭〜
▼日時
5月5日(土)〜6日(日)
初日 5日 11:00〜22:00
二日目6日 11:00〜17:00(往来座は22:00まで営業)
雨天決行!


週間ワイド特集〜今週のツボ


▼戦後は終わっていなかった
某店主が「げっ、ド忘れ。今の総理大臣ってなんてったっけ?」と言うや、いこいさんが堂々と「吉田茂」と一言。交渉相手はブッシュじゃなくてマッカーサーでしたか!


▼はいから
BIGBOXで、売れた値札を見ると、いこいさんが3500円売れていた。「あれ、いこいさんこんなの売れたの!」と言うや、「イェ〜ス! イェ〜ス! イエス・キリストっ!」と謎の表明。しかも隣にいた関書店さんが「あんた、なかなかハイカラな言葉たちを知ってるね」と。平成生まれが成人になろうかという時代の会話じゃないよ!


▼ちょっと前の「さんまのスーパーからくりTV」にて
相撲好きの子供に「どの力士が好き?」と聞くと、「アカショウリュウ」「朝青龍?」「アカショウリュウ」。赤青龍って、それはもう、証拠なくても八百長してそうだよ! 八百長問題といえば、かつての大鳴戸親方の告発でもガチンコファイターとして書かれていた元横綱大乃国芝田山親方。出している本も完全ガチンコだ。ステキすぎる!
http://d.hatena.ne.jp/asin/4532165687


▼森進一
過去=つい真似をしてしまう人 現在=うっかりでも真似をしたくない人


毎回短すぎる連載
早稲田通りに陽は落ちて


BIGBOXでの古本市の最中、休憩時間に喫茶店に入ると、隣のテーブルの女子高生三人が「ひとつだけ願い事かなうんだったら何頼む?」という会話をしていた。いまどきの子でもそんな会話するんだ……。ひとりの子は「今の彼に死んでほしい」と言い、もうひとりの子は「1億ほしい」と言った。キャハハハと甲高い笑い声、後ろのおじさんがちょっと頭にきているのが見て取れた。すでに興味がなかったのだが、最後の一人の子は、ちょっとしてから「お母さんに会いたい」と言った。たぶんそう言った。かまえていないから完全には聞き取れなかったのだがそう言った。なんだか重い言葉のようだが、なにごともなく会話は続いていった。すぐにこの話には興味がなくなったようで、その後はずっと相武紗季の話をしていた。興味ないと言いながら、自分だったらなんと答えるか考えている。無難なことばかり思いつく。でも結局、答えが出る前に「くだらない」という気持ちが先に大きくなって、考えることはやめた。ホントはね、いつまでも「世界制覇」とか言っていたいものだが。


現世図書館〜買いました、読みました


▼【読了】都築響一夜露死苦現代詩』(新潮社)
最近読んだ中で一番良かった。いちいち内容の説明はしませぬが、枠を超える言葉というのは美しくあれ、くだらなくあれ、ステキなのでした。いや、某風俗店のサイトに掲載されているという言葉のグルーヴ感の凄さにヘヴィネス。後半に出てくるダメレコーズのダースレイダーさん、杉作さんの映画にも出演していて、なんかこう、とても良かったんです。こんなとこで再会。うれし。あとがき代わりの「相田みつを美術館訪問記」は必見です。フラットな視線がステキなのです。俺は「みつを派」ですから。よく失敗した時に「人間だもの」って語尾につけてごまかします(都合よすぎ)。


▼【購入】【読了】能條純一哭きの竜 外伝』1、2巻 (竹書房
不覚だった。続篇が出ていることに最近まで気づかなかったのだ。『哭きの竜』。麻雀劇画、極道劇画の名作。濃すぎるキャラのオーケストラ。高校時代、この『哭きの竜』を読むためだけに今は無き高田馬場の新刊書店、ソーブン堂で毎月「近代麻雀」を買っていた(しかし能條先生の劇画だけにコマがでかく、なかなかストーリーが進まないのであった)。殺されたはずの竜は生きていた(竜かどうかもわからないのだが…)。もう、2巻に出てくる極道の抱え雀士のセリフだけで最高だ。「このさいいうとくが…わしゃあ関西共武会じゃ…… 通称三途の川太郎 6才で麻雀を始め今日まで負け知らずや」。どこからつっこんでいいのか……。今月出る3巻が楽しみだ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%93%AD%E3%81%8D%E3%81%AE%E7%AB%9C

掲載情報

▼紹介記事
産経新聞」2月28日=「嵐山光三郎の東京古本屋」
yom yom」vol.2(新潮社)=酒井順子「初めての古書店街」
▼寄稿
『WiLL』4月号=「早稲田古本劇場」(2月26日発売)
本の雑誌』4月号=「古本屋セドロー君の午後」(3月12日取次搬入)


編集後記
週末はまたまた外市。第2回はGWと、少し間が空くので、ぜひぜひ「しずく」へどうぞ。