わめぞの一番長い日〜月の湯古本まつり〜

朝7時起床。あまり眠れなかったが、サッパリした目覚め。軽く朝食を食べ、自転車で目白台月の湯へ。途中、コンビニで読売新聞購入。都民版で記事を掲載していただいている。資料用にするためにコピー。到着するとすでに退屈男君、立石書店・岡島さんが来ていた。月の湯前に行くとシャッターが開いている。旅猫・金子さんが古書ほうろうさんといた。月の湯の主人、山田さんに挨拶。9時になるとTBSラジオのスタッフさん達がやってくる。番組は「土曜ワイドラジオTOKYO 永六輔その新世界」で、リポーターはラッキィ池田さん。今日は会場から数回の生中継。今日のマスコミ対応はすべて自分の仕事なので、打ち合わせをする。しかしラッキィ池田さんは、丁寧でかみしめるようにしゃべる感じがとてつもない好印象な方ですね。終わってしゃべっていると、外から聞いたことがあるダミ声が。マスクをした女性が研ぎ猫さんとしゃべっている。ハッ、目白台の女帝、田●真紀子先生じゃないですか! 「新聞見たわよ、あれでしょ、わめ・・・わめ・・・わめナントカ!」。その後、研ぎ猫さんと「今日、研ぎなさいよ」「いや、今日は」とかやりとりしてるし。ステキすぎる。その後、その場所にラッキィさんまで出てきて・・・どんな空間だよ! 9時半から最初の中継。終わってすぐMXテレビさんや新聞の写真部さん、週刊誌さんの取材が来場。


昨日、時間制限があったので、全部の作業を終えることができなかった。メンバーはバタバタと準備。古本を置く位置も開場直前まで固定できない感じ。あっちいったり、こっちいったり。外の係りは退屈君。11時、ついにスタート。ドドドドっと人が入ってくる。関係者はカフェスペースに避難。自分は外に出てテレビ、新聞社さんの取材対応。どこにでも現れるマニアの人たちが帰ったぐらいから混雑するかなぁなんて暢気に思ってたら、どんどん人が・・・。ラジオを聞いた近所の人が次から次へと。「ラジオここ?」と声がけして入っていくからわかる。魚雷さんが来てラッキィ池田×荻原魚雷対談が実現。その後、2回目、3回目と中継時に中に入るのだが、人が多すぎてどうにもならない。風呂場にたどりつくのもやっと。お客さんに平謝りしながら突進。終わるとすぐ外へ逃げる。チラチラ時計を見るもまったく進んでいない。長い、長く感じる。3回目の中継終了後、ラジオ一行は旅猫へ行き、研ぎ猫さんが出演したそう。退屈君が「向井さん、研ぎ猫さんが出てます!」というのでイヤホンつけたら「人と〜人が〜」と話しているうちに「もう、いいです」と中継が切られていた・・・。ステキすぎる。この日は月の湯から一番近い旅猫雑貨店にもたくさんの人が流れたという。


1時をすぎてもまったくお客さんが減らない。その後、トークショー1番手の岡崎さん来場。なんだか岡崎さんの顔見たら少しホッとした。トークショーのころにはマスコミ対応も一段落。退屈君にトークショーを聞かせてあげたいので入口の番を代わる。ここにいるといろんな人の話が聞けた。学生のころこの銭湯に来てたという人、昔都内で銭湯を経営していたという人、建築関係の仕事をしていて、建物に興味があって来たという人などなど。その後、寅さんの格好をした人が乱入。おもしろすぎるだろ、これ! 前にテレビで見たことがあるなぁ。岡崎さんのトークショーの前説やったりして(カメラマンさんがここぞとばかりに激写していた)。女の人見ると全員に「さくら」と声をかけていたのが最高。弱冠他の関係者が引き気味だったのだが、面白そうなので自分は結構がっつり話した。この方は野口陽一さんといって、勤め人をしながら休みの日などを寅さんキャラの芸人として活動されているそうだ。調べたら夕張市まで慰問に行ってるし! 雑司ヶ谷に長く住んでおられたとのこと。なんだかわからないが外市にも来るって・・・。ステキすぎる!
野口陽一さんのHP http://www2.tba.t-com.ne.jp/torasan/


岡崎さんのトークも好評のうちに終わり、「酒とつまみ」のみなさんが来て、開始10分前だけどエンテツさんが来ない・・・。「酒つま」の斉藤さんに「もう、裸踊りお願いします!」と言いかけたところに登場。もういい感じになっとるじゃないですか! 赤羽で飲んでたそうです・・・。ステキだ。トークショーの場合、隣の風呂場には結構聞こえるようなのだが、同じ男湯の脱衣所にはドアをしめるとまったく聞こえない。ドッ、と笑いがおきたときだけ聞こえる。もう、12時間ぐらいたっているような気がするが、まだ2時間ほど営業時間があるんだなぁと思っている4時半。外に出ると、もうドンドン来る、という状況にはないが、それでもまだ古本市会場は混んでいる。聞いたらレジが壊れたというではないか。岡島さんが「ほっ、星しか出ない!」といったらしい・・・。よく粘りましたね。帳場はホントに大変だったと思う。解脱しそうだったもの、みんな。


残り30分をきるころには、ようやく空いてきた。ここにきて高額な本が売れてくれた。わーい。片づけ時間はキッチリしなければならないので6時半きっかりに終了。すぐに片付け。「わめぞ」の片づけはもうプロの即売展より早いぐらいなので、勝手にどんどん片付いて行く。計算班とわかれて作業。先に”わめぞBボーイ”藤井書店のリボー君の車に往来座へ持っていく本と、早稲田組の本を積み込み。あとの往来座号へは備品を積むことに。先に積み込みが終わり、二人で先に出発。立石、現世に本を下ろし、往来座へ。ここで「わめぞ」組ほかの本を下ろす。すでに他のメンバーは打ち上げに向かったという。リボー君と池袋の「北海道」へ。飲んでいるうちにみんな揃う。恒例の売上発表会。さすがに今回はみんな平均的にいいので、反省顔の人はあまりいない。今回、自分は往来座・瀬戸さんと売上勝負をした。瀬戸さんから挑戦されたのだ。結果は・・・460円差で往来座の勝ち! あそこまでいってこの僅差。負けた、負けたよ。瀬戸さんはあるメッセージを「わめぞ」や「外市参加者」のみんなに伝えたくて勝負をしたのだそうだ。それは彼がブログで書くだろう。またやろうぜ。


とにもかくにも終わりました。1200人ほどの来場者数があったとのこと。本当にありがとうございます。混雑の中、いろいろと至らぬ点があったのではないかと思います。次のイベントへ向けての反省点として生かしたいと思います。すみません。今回は、やるきっかけとなったイベントに出ていて話をつないでくれた旅猫雑貨店の金子さんをずいぶん頼ってしまった。月の湯さんとの交渉、会場の張り紙制作、その他こまかいことを金子さんはやってくれたんです。同じメンバーながら、本当にありがとうございました、といいたい。この「月の湯古本まつり」の今後に関してはまだ白紙状態です。やりたい、という気持ちはもちろんありますけども。動きがあったらお知らせいたします。


今回、ひとつは「わめぞ」や「外市」をもう少し知ってもらいたい、しかし一回プレスリリースも出しているし、売上もあがっているけど同じことやっててもマスコミには取り上げられないだろうという気持ちから、新コンテンツを作るという意味合いもありました。実際、月の湯さんの場所の威力もあってたくさんのメディアに取り上げていただきました。まぁ、でもそれはまたひとつコンテンツを消費したということでもあります。一緒に紹介してもらった媒体も多いから5月の外市こそ本番ともいえます。わめぞの根幹は「外市」ですからね。まだ安心しないで気合いれなきゃいかんですよ、「わめぞ」民。また、メディアに取り上げてもらえるような新しい企画を、街を歩きながら考えたいと思います。


貧乏人、調子に乗ったら、すぐ終わり


5月の外市は5月3〜4日。ゲストは神戸の口笛文庫さんと藤沢の聖智文庫さんの豪華ダブルゲスト。こちらもよろしくお願い申し上げます。