ダービーじゃないよ、大井だよ

日曜お店番。目録入力しながら。まだ数回しかやってないけど、人のいない日曜日の早稲田ではあるけど、晴れていればやってよかった、という感じの売上はある。


閉店後に馬場から山手線に乗り浜松町に向かう。若いカップルがこんな会話を。大崎駅に到着しそうなころのこと。「次は〜大阪〜。大崎が大阪。おもしろくね?」「ちょーおもろい。エンタ出れるよ」。出るな!! その後、皮ジャンにサングラスのじいちゃんと、スカジャンにジーパンというおじいちゃん(二人とも60後半か?)が席の譲り合いを。ステキな光景だった。浜松町からモノレールに乗って大井競馬場へ。すでに遊んでいた立石・岡島夫妻、ハルミンさん、Uちゃん、退屈君、ふぉっくす舎NEGIさんと合流。みんなさっそくに名物のモツ煮丼を食べている。入口付近にはチェーン店しかないのだが、奥のこのあたりにはスタンド改築前からある公営競馬っぽい食い物屋が残っている。だからいつもこのあたりに陣取るわけだ。自分もモツ煮丼を。めちゃくちゃうまい。競馬関係なくともこれを食べに来たい。その後、退屈君と煮込みモツ串を買いに。「白」と「赤」を1本ずつ2人前買う。おばちゃんトークがステキすぎるぜ。ゴツすぎる「白」もいいが、いわゆる血めぐり内臓の「赤」のおいしさは格別だ。やわらかい。1本150円だが、普通の2、3本分の量はある。あぁ、モツ煮丼に乗せて「最強モツ煮丼」にして食えばよかった。痛風上等!


馬券のほうは今日はヤケクソ。ほとんどをタカモト式(いわゆるサイン馬券。社会世相からこじつけで買う)で購入。本日のメインは「ゲンマ賞」。「退屈クン、「ゲンマ」ってなんだよ」「いや、知りません」「う〜ん、ゲンマといえば「幻魔大戦」しかないだろう(ホントは星の名前らしい)」「そっ、そうですか」「退屈クン、とりあえず携帯のウィキで「幻魔大戦」を調べるんだ!」「はいっ!」(ていうか何やってるんだよ・・・)


退屈クン「幻魔の平井和正といえば「ウルフガイ」ですね・・・あっ!ヒデノウルフって馬がいますよ!」「なにっ!騎手は?」「吉井竜一ですね。あっ! 石森版の「幻魔」を連載していた雑誌が「リュウ」ですよ! 竜一の「リュウ」です!」。「それだ! それしかない!」。しかし、ヒデノウルフはまったく人気がない。専門誌印一覧を見ても一紙たりとも印をつけていないような人気薄。来れば相手がなんでも万馬券。こんなくだらない理由で買っていいものか・・・。ということでヒデノウルフは退屈クンにまかせ(ひどい)自分は違う馬券を買った。


ゲンマ賞が発送になり、直線へ。すると場内放送が「外からヒデノウルフ!」と叫んでる。えーっと思ったら勢いよく目の前をヒデノウルフが走っていく。なんとそのまま2着に突っ込んできた。たっ、退屈クン、かっ、買ったのか! 見てみると、勝った馬も買っている。ヒデノウルフも買っている。しかし、宝くじでいえばバラ買いのような感じで買っており、その組み合わせがなぜか無い。馬連で32560円。100円だけでもこの金額になったわけだ。はぁ〜とタメ息をついたとき、横にいたNEGIさんが「当たった、枠連だけど・・・」と。えーーーっ! なんと枠連でも万馬券というレースだったのだ。みんなで盛り上がった。おめでとうございます!


帰り、浜松町で飲む。NEGIさんがポンと1万円を寄付。かっ、かっこいい! ごちそうさまでしたー。えっ、俺? またボウズだよボウズ(1回も当たらないこと)。ギャンブルというのはどこか理屈じゃないところに賭けないとドカンと来ないのが面白いですねぇ。「正しいこと」が通じないというか。遊びは遊びなんだけど、こういうプチ挫折を仕事に持ち帰る、という楽しさもあります。はい、いいわけです!