耳朶とスプーン

往来座のブログ「古書往来座ちょっとご報告」(http://ouraiza.exblog.jp/)がタイトルを変えるというので、今日はうちが使ってみました。「古書現世ちょっとご報告」。明日の午前中まで。


それから、新わめぞ民の、ゆーせん君のブログ「正式の証明」(id:u-sen)が公開モードになった。月の湯にも出品します。ゆーせん君をごひいきに。まずはブログを見てちょ。


昨日、池袋周辺をブラブラしてて、Pippoが勤める古本屋の近くだったので初めて行ってみた。Pippoが店番してた。いつもより落ち着いた雰囲気で、Pippoじゃなくて「田中さん」という感じだった。昭和の看板娘みたいな。エプロンしてたからかな。


本日、バックヤードから掘り出された古本の値つけ作業。全部、新宿展だな。均一本がたまってるのに、天気微妙で入れられず。昼休みに散髪。前はひと月に一度だったのだが、今は2か月に一度だ。行くのは店の隣のカットルームよしださん。小さい頃からずーっとここ。まったく来なかった期間があって高校生のころ。だって柔道部で坊主頭でしたからね。後輩にバリカンでやってもらってました。たまに先輩が乱入して短いモヒカンとかにされたりしたけど(やられたのが朝練の後で、しょうがなく放課後までそのまま)。


そういえばリトルマガジンの「CABIN」11号が届いていたのであった。大阪の中尾務さんが編集発行している冊子。こういう文芸誌といえば、反権威的だが、かといって一般人にはまったく興味もてないというような(誌名は出さないけども)ものになりがちなところ、毎号とてもバランスがよく、自分みたいな人間でも楽しく読めるステキ雑誌なのである。中尾さんご本人はバランスいい、という感じの人じゃないんだけども(笑・すみません)、だからこそステキなのだろう。

目次:津軽行き2008-津軽文治旧蔵写真をめぐって(高橋 徹)/『路上』と 『オン・ザ・ロード』-新訳者の言い分-(青山 南)/同じ町の別の場所(鶴見 太郎)/続・魯庵と弦斎と-「実用」についてのノート(河内 紀)/利根に流れ る(扉野良人)/昔の話3(斎田昭吉)/木山さんの梅酒(田中美穂)/土師清二の大正時代(荒木瑞子)/【小特集・小沼丹】ある日の思ひ出(大島一彦)/ 腹の虫-小沼丹再読-(鈴木地蔵)/【小特集・富士正晴6】前田純敬の〈記憶〉(松本尚久)/地団太をふむ久坂葉子(中尾務)/初めて会った日(清水幸義)/ 富士正晴藤枝静男(青木鐵夫)

こんな感じ(蟲さんのところからコピペしてしまったぜ)。月の輪さんのは今夏に発行予定の古書目録「特集・太宰治」のために津軽を訪れた際の日記だ。毎晩ちょびちょび読んでます。そのうち、東京堂とかで買えるのかなぁ。中尾さんは商売っ気はまったく無い人なのだが、でもこれは絶対売れるよ。間違いない。


ムトちゃんの個展ですよ。暴れてるだけじゃないんですよ。いつも自分がひどいこと書いてるけども、ムトさんは純粋に絵を描きたくて前の仕事をやめて、貯金を切り崩し、貧乏しながら生きているやつなんです。エチカ池袋が「コンセプトは池袋モンパルナス」とか言ってるけども、本当の「池袋モンパルナス」は貧乏人のムトさんです。裏表のないいい奴です、在廊しているときに行って気軽に声をかけてあげてください。よろしく。

武藤良子個展「耳朶とスプーン」


■日時
2009年の4月1日(水)から4月28日(火)まで
10時から19時まで 土日祝、定休
※土日は定休日ですが、4月11日(土)、18日(土)、26日(日)の13時から19時は、営業しております。作者も在廊しております。ぜひお立ち寄りください。17日(金)の13時から19時も在廊しています。


■会場
〒171-0014 東京都豊島区池袋3-18-5
Tel 03-5926-6772
要町駅5番出口より、徒歩5分
5番出口を出ると、すぐ左手に弁当屋があります。その横の緑道を道沿いに北上してください。5分ほど歩くと、左手に大きな銀杏の木とその下に古い木造家屋があります。その手前、3軒並んだ建売住宅の真ん中の1軒がマルプギャラリーです。一見、普通の民家ですが、玄関を入って奥の部屋がギャラリーになっています。
※玄関の鍵がかかっていたら、チャイムを鳴らしてみてください。


マルプギャラリーのHPはこちら http://malpu.com/gallery/gallery.html