寒くて熱い羽鳥書店まつり

明日14日(日)営業します。12:00〜18:00です。


今日は、ここ数日のこと、主に駒込の光源寺で開催中の羽鳥書店まつりについて書きます。羽鳥書店まつり(明日まで開催)詳細は下記。http://d.hatena.ne.jp/koshohoro/20100112


11日、今日は光源寺境内で開催される羽鳥書店まつり初日。昨年の夏に団子坂上にて出発した「羽鳥書店」の代表羽鳥和芳氏のあふれる蔵書を、古書ほうろうさんが処分することになったのだが、非組合員のほうろうさんは市場に出すわけにもいかずそんな中「大観音の境内なら、一度に大量の本を出せる。毎年のほおずき市で使っている備品もある。新しく誕生した素晴らしい版元を多くの人に知ってもらい、ご挨拶の気持ちも込めて良い本を安く放出する、そんなイベントができるんじゃないか」と思いついたのがこの古本まつりなのである。
 ほうろうさんのブログを読んでいるうちに、これはちょっと規模的に大変なんじゃないだろかと思ったので、手伝いましょうかと聞いてみた。簡単に見積もっても集客、売上共にハイレベル、初日の数時間は大変なことになるのは間違いなかったから。ということで、お邪魔にならぬていどの裏方をやらせていただくことに。話したら、立石書店の岡島さんが全面的にバックアップしてくれるというし、「わめぞ」メンバーも手伝いに来てくれるという。岡島さん運転の車で王子と共に会場入り。すでに本は並んでいた(やや遅刻、申し訳ない・・・)。


岡島さんが大量買いのお客様用のシフトを組む。大量買いのお客様の精算でレジ機能を止まらないようにするのが、初日の鉄則である。まぁ岡島さんにまかせておけば大丈夫なのです。プロ中のプロでけん。わめぞのイベントが連続しても大丈夫なのも岡島さんが常に先手を打ってくれるからです。自分も帳場へ入る。わめぞ民から「あれ?向井さんが仕事してる!」と言われる(まぁ、そうだけどさぁ・・・言うなよ!)。しかし想像以上の忙しさだ。帳場の雰囲気がものすごい売れていたころの早稲田青空古本祭の初日を思いだす。たくさんはたくさんではある。が、もちろんプロがやる大規模古本市ほどのお客様の数ではないのだが、一人当たりの購入冊数が多いので、とにかく大変なのだ。武藤良子や豆ちゃんはさすが書店員経験あり、行列できてもまったく動じない。さすが。でもヒマになるとすかさず下ネタ会話がはじまるのだからステキだ(「瀬戸君の小観音なんか見たくないよ!」とか)。


ちょっと箱を見てみる。夕方近くだったので、やはりちょっと抜かれた感はあったが、人文書を中心にしながらも読み物的なものも多数あり、幅広い。こうして見るに、やはり個人蔵書というものの面白さを感じる。フラフラしているとアチコチから王子の働きぶりを見ていると気持ちいいと言われる。これからのエースですのでヨロシクです。箱はどんどん追加されていく。お客さんから「なんかあると思うと、帰れないよ・・・」との声。たしかに。


一日中盛況に終わり、本を片付けた後に、光源寺さんから豚汁とごはんの差し入れがあり、みんなで食べた。温かく、疲れに沁みいるようなうまさだった。テーブルに立ち上る湯気越しに周りをみると、本当にいろんな職種のたくさんの人が手伝える範囲で協力しており、居心地の良さを感じる。一日中、中途半端な天気だったのだけど、そんなことを考えなくていい、すばらしい一日だった。

 
12日。閉店近くに武藤良子が店にやってきた。今日も王子と途中まで羽鳥書店まつりの手伝いをして、なぜか歩いてこっちまで帰ってきたのだという。東京カテドラル聖マリア大聖堂のパイプオルガンを聴きにいった王子と別れて来たそう。で、結局、王子の家に向かい、また合流して王子宅飲み。瀬戸君、「HB」橋本君も来て夜まで。なぜかyoutube政見放送を見まくる。東郷健に関心している瀬戸君・・・。ステキだ。夜中まで。


13日。ずっと晴れ予報だったのに、いつのまにか雪。今日も羽鳥書店まつり手伝い。開店時間は1時間遅れるとのこと。武藤、いきなりカップ麺食ったりやりたい放題。ある意味最悪な天候だと思うが、そんなの関係ねぇ!とばかりにたくさんのお客様。単価も悪くなく売れていく。岡島さん、丸三文庫・藤原とダンボールつぶし作業。控室の古本も少なくなってきた。2時過ぎに失礼させていただき、武藤と帰ってきた。「雪の梅、いいな」と言ったら武藤が「テメーにそんな感情があるなんて・・・」と。失礼な!! 早稲田に戻り、店番に。ついさっきまで、会場にいたことを思い出す。まだみんな、寒い中、店番をしていることだろう。連日ただただ寒い開催だったが、きっといつまでも仲間で語り合うような、そんな数日間が生まれたのだと思う。手伝えて楽しかったです。関係者のみなさま、お疲れさまでした。羽鳥書店まつりは明日まで。天気もいいみたいですね!