仙台へ行ってきた

先週の24、25日と仙台へ行ってきた。火星の庭の前野さんと知り合ってから4回目の仙台(旅行として随分前に2回来たことがある)。1回目がハルミンさんと海月ちゃんのトーク司会で、2回目はBook! Book! Sendai 1回目の企画「古本縁日 in 仙台」、3回目が今年の6月、同じくBook! Book! Sendai の「Sendai Book Market」への参加としてである。いつも仕事がらみで、集団で行くということもあり、飲み会とかでも結構おおざっぱにしか交流できないということもあり、一度何の予定もなくブラリ行ってみたいと思っていたのだ。10月は異常に働いたし、11月のわめぞイベントも無事終わったので、よし、行こう!ということに。2人以上だと安いパックがあって、往復新幹線代に宿代込みで14000円なのでもう一人ぐらい誰か行かないかな、と考えてたら武藤良子が行ってくれることになった。24日の朝、出発。池袋待ち合わせだったのだが、武藤がちょっと遅刻。「ツイッターでアヤシゲ(南陀楼さん)が乱交パーティー摘発の記事紹介しててよー、それについて考えてたら遅れたんだよー」。なんだよそれ! 上野駅カツサンドと酒買って、新幹線でいざ仙台。


12時半すぎに仙台到着。すでに行き先は決まっている。武藤はもう無意識に足が向いている。仙台駅内にある、すし通り。その中に一軒だけ立ち食いの寿司店「北辰鮨」があるのだ。6月の来仙の際、武藤はここで中落ちを食べてたいそう気にいったらしく(その時、向井は別の店でうに丼を食べた。友泉がうに丼の値段を聞き違えて頼んでしまい青くなっていた)、東京でもずっと「仙台行く」じゃなくて「中落ちいく」と言ってるんだから行かねばなるまい。ちょうど二人入れた。お皿代わりにカウンターに笹の葉がおかれる。目の前に並んだ魚たち。注文するとサクッと握ってもらえる。キンキをいただく。むぅ淡いおいしさ。マグロの頭肉、ほほ肉というのがあるので握ってもらった。炙ってあって塩でいただく。これはうますぎる・・・。武藤おすすめの中落ち軍艦をいただく。なにこれ、上のネタがこんもり盛りすぎてスーパーマリオのきのこ状態だ! なるほど・・・200円は安いな。調子にのって結構たくさん食ってしまった。ひとり2500円ぐらい。まぁ、あんだけ食ってそれぐらいなら安いよね・・・。


駅前にある仙台パルコへ。ここで火星の庭の前野さんと会う約束をしている。「お前、パルコ似合わねーなー。入場拒否されんじゃん?」とか武藤に言われながらエスカレーターで4階に。ここでは、火星の庭も参加しているブロカントギャルリーSendaihttp://brocante-s.jugem.jp/) が開催されているのだ。これは、古本、アンティーク家具、雑貨などが一挙集まる展示会である。今年3月に第1回が開催され、今回が2回目である。ステキな雑貨類も金額を見ると1000円未満のものが多く買いやすそう(高いのはおもいきり高いけど)。本はゆるすぎず、かたすぎずというライン。前野さん、なかなかアンティーク系のお客さんが本を買ってくれないので、そちら側の店主さんに持ってきた本から場で売れそうなものを選書してもらったのだが「明確に分けるんだけど、全然その理由がわからないのよ(笑)」と。会場は、アンティークコーナーと古本コーナーがわかれてるのだが本当はごちゃ混ぜになっていると楽しいなぁと思ったが、展示撤収も大変だし、お客さんの人だかりとか、業種の違いによる感覚とか、そういう売り場の都合などもあるので簡単じゃないなぁというのはよくわかる。解決するならもうちょっと面積が欲しい所。平日昼にしてはお客さんもまんべんなくいていい感じだ。来れてよかった。


前野さんと合流。まだ行ったことがない東北大学工学部の生協が生まれ変わったブックカフェBOOOK(ブーク・ http://www.coop.org.tohoku.ac.jp/tempo/bookcafe/home.html)へ行くことに。武藤は「車やだー」ということで歩いて行くことに(近くないのだが・・・)。自分は前野さんとまず駅近くの仙台朝市で夜のお買いものへ。しかし魚安いなぁ。そのままタクシーで山の上にあるBOOOK(ブーク)へ。途中、前野さんが「あっ、前歩いてるの武藤さんじゃないの!」いうので見たら、完全に男だった・・・。到着。開放的でとてもステキな空間だが、正直カフェスペースはともかく、本棚の周辺が暗すぎると思う。昼休憩で営業していないのかと思った。太陽光をいかす、とかコンセプトあるのかもしれないけど、もうちょいほしい、光・・・。でも、学生さんには普通にこういう場所あったらいいよね。気の利いた選書と教科書が同居してるのは面白いですね。帰りは武藤を無理やりタクシーに乗せてホテルまで帰ってきてチェックイン。武藤はタクシーに10分乗っただけで「オイラ偉いなー、がんばったなー」と満足げ(なぜだ!)。ホテルは「法華クラブ」という凄い名前だがちゃんとしたホテルだった。ただ、カギが洋館とかであるような「あの鍵」で、部屋のドアが引き戸なのがすごい。しばらくボケーッとする。


7時にロビーで武藤と落ち合い、火星の庭へ。3、4分で到着。めちゃくちゃ近いのだ。だんだんと仙台のメンバーが集まってくる。次から次へと酒が。ジュンク堂仙台ロフト店の純ちゃん(佐藤純子さん)なんてドデカイ、どぶろくを持ってやってきた。はじめてだったり、知ってたけど話すのはじめてだったり、おひさしぶりだったり。10人ほどが集まった。前野さんの料理は本当にうまい。牡蠣の土手鍋、戻り鰹のお刺身、そば粉のクレープ、鮪の頬肉ステーキ。仙台の母ちゃんみたいだ(実際そう呼ばれてるし。「風の時」編集部の佐藤さんがお父ちゃん役)。女子、特に純ちゃんはドブロクを牛乳のように飲んでおり、比較的早く死亡。幸せそうな顔をして寝ている。今朝武藤が話していた乱交パーティーの話などで盛り上がる(なぜここで・・・)。いろいろマジメな話も。仙台で活動している若手とも数人会えたのだけど、みんな実践的で優秀な雰囲気出まくりだったなぁ。前野さんがいろいろとまかせたくなる気持ちもよくわかる。武藤良子も「あれなら誰とでも結婚OKだぜ」とのこと(笑) 。前野さんが言っていた。「地方だとね、何かやろうとすると同じ感覚の人間だけで集まってやれないの。世代もまたがないといけないし、面倒なことともかかわらなくちゃいけないの」。仙台の若手のたくましさもわかるし、東京などの大都市発の文化の弱さもよくわかる言葉だと思う。東京では「巨大な内輪受け」というものがあるからなぁ。楽しい夜だった。昭和の酔っ払いのように武藤と「ウィ〜」と肩組んで帰る。すぐ寝た。


チェックアウトは11時なのでゆっくり起きた。ロビーで武藤と待ち合わせて、駅の方へ。途中、民芸品の「しまぬき」で武藤は「通信こけし(小さなこけしに手紙入れて送れるもの)」を買いたいと言うので寄り、その後仙台トラストタワー(森ビル)で前野さんと待ち合わせ。以前は仙台朝市のところにあったお店「花祭り」でブランチ。武藤はまた中落ち食ってるよ・・・。自分は海鮮丼をいただく。そのまま歩いて火星の庭。お茶。武藤は銭湯に行くというので俺はひたすらボケーッと。昨日グデングデンで意識不明に近い状態で帰っていった純ちゃんと版画家の若生さんがやってきた。つれづれ団(http://tsurezuredan.cocolog-nifty.com/blog/)という面白い活動をしている、桃生君にも会えた。夕方までのんびり過ごす。前野さんはブロカントギャルリーの搬出のためパルコへ。


武藤が帰ってきてケンイチさんに別れを告げ駅へ向かう。まだまだ食うぜ!と伊達の牛たん本店へ。芯たん定食を。ご飯おかわりでついついとろろも頼んだ。パルコへ向かい、搬出作業中の前野さんにお別れを言いに。なぜか娘のメグタンもここに! 切り株抱っこしてゴロゴロ寝る野生ぶり・・・。かわいいっす。うー、お世話になりましたー! エスカレーターをしんみりしながら下りる。


駅へ。お土産を買い、武藤と話す。「寿司、2、3貫つまんでくか?」ということで昨日の「北辰鮨」へ。キノコのような中落ち軍艦を食べると「炙りセット」という文字が目に付いた。マグロの皮とスジを炙った握りとのこと。食べたらめちゃくちゃうまい。おかわり、そして中落ちもと食べている間に別腹状態になり、結局二人とも1500円分ぐらい食ってしまった・・・。もう悔いなし!(当たり前)


暗い中、新幹線が走る。仙台は近くでもないけど、なんか立川の親戚のとこまで行ってきた、みたいな感じで行けて楽しかった。親戚でもないのに、違う土地にそういう場所があるってとてもうれしいことだ。前野さんをはじめ、仙台の皆さん、本当にありがとうございました。また来年、Book! Book! Sendai の時に行ければと思います。中落ち軍艦も、またね。