誰でも主役になれる場所〜あいおいブックラボ・プレイベントに向けて

中央区佃、相生橋のたもとにある介護施設「相生の里」を使用する「あいおい古本まつり」。その運営団体である「あいおいブックラボ」の旗揚げといいましょうか、プレイベントのトークが近くなってきました。2月27日(日)です。舞台となる相生の里の職員で、本好きが高じて施設内に「あいおい文庫」を作ってしまった、あいおいブックラボ代表の砂金さん、イベント部門チーフのミスター一箱古本市南陀楼綾繁さんと自分の三人で、これからやっていきたいことを話します。もしかしたら、出版社アニカ代表で、ブックラボの副代表でもある『日本でいちばん小さな出版社』(晶文社)の著者・佃由美子さんも途中で話してもらうかもしれません。


そのような場所があるのですから、自分のやりたいことはそこで話せばいいのですが、あまりにも唐突で分かりづらいかもしれません。なので経緯ははぶきますが、簡単に書きます。自分はオーソドックスな古本市がやりたいと思っています。神保町の古書会館でやっているような、あまりに極端にセレクトされてオシャレじゃないものです。 ただ、それだけでは客層に幅が出ないので、全国各地でおこなわれているブックイベントの企画的なものを一か所で二日間凝縮してやれる場所として「あいおい文庫」さんでやらせてもらうことにしました。メンバーは若手を集めました。若手だけどそれなりに経験を持っているメンバーもいますが、中にはまだオープンして一年経っていないお店、これから古本屋を開業しようと思っている人も含まれています。むしろ、この場所では彼らが主役だと思っています。今回は無理でしたが、今後古書目録の発行も考えています。どうしても知らないと古本市に「いい本」を持って行ってしまうわけですが、古本屋はやはり「自分が不要のものをお客様に買っていただく」その価値観の違いが「利益」につながる。いい本は自分の店で売ればいいわけで。その他、システムを知ると「店に影響を与えず利益を出す」ということが実に簡単にできるようになります。メンバーには、わめぞみたいな100万はいかないイベントから1000万円を超えるイベントまで大小のイベント運営をやってきた人間がいます。そのようなノウハウを新しい古本屋さんにどんどん提供していけたらと思っています。その他、古書組合への加入など、いろいろと相談してもらえるような、そのようなことも含めて活動していきたいと思います。いろいろなつながりができてくれば、また違う第二の「あいおい古本まつり」ができるかもしれません。だから古本屋をはじめようと思っている方、やっているんだけど敷居が高くて古本市に参加できないでいる方も是非、あいおいブックラボに興味を持っていただければと思います。


また、イベントに関して、これはまだ南陀楼さんにも話していないし、自分の希望でしかないのですが、「あいおい古本まつり」にあわせてやるイベントはある程度の知名度がいるとは思うのですが、その他に、トークなど単体でできないような、小さな活動のお手伝いできないかな、とも思っています。5〜10人の動員しかできませんがやってみたい、という方々を集めてトークや展示みたいなもの、できないかなと思ってます。面白ければ知名度なんて関係ない、そういう方たちのお手伝いできないかなと。どこでもやってる「有名人呼びました、凄いでしょ」じゃないもの、できないかなぁと思うのです。まだ固まってないので漠然としたいい方ですみませんが。


とにかく、「あいおいブックラボ」というのは、メンバーがやりたいことだけをやっていくものでは無いと思います。「場所」をつくるからこそ「ブックラボ」なんであって。主役が固定しない、誰でも(ある程度の制約があるにせよ)主役になれる場所を作らなければ意味がない。何かをやりたいが、自分ではできない。そんな人たちを応援していくものになってほしい。


また、会場の「あいおい文庫」は本に関するフリースペースです。これは、あいおいブックラボに関係しなくても、砂金さんが「OK」と思ったものなら使わせてもらえるのです。今回のトーク会場の「デイサービス」は日曜しか使用できない場所です。ここからの景色を見たら、いろんなイメージわきますよ、目の前の晴海運河見たら。


簡単ですがこんなことです。まずは何もやっていない時のサラの会場を見るとイメージも膨らみますよ。なので、古本屋として何かをやりたい方、イベントをやってみたいけどあきらめていた方、ブックラボに興味はないけど、あいおい文庫に興味がある方、会場お披露目であるプレイベントのトークにぜひご来場いただければと思います。僕たちの場所、ではなく、そこは、あなたの場所なのかもしれません。


自分も実は人見知りなので、なかなか人脈広がらないとこもあるのですが、後から考えてみると、めちゃくちゃ緊張しながらもエイヤッと飛び込んだ時は、後に全部とても大事なものになっている気がします。そんな出会い、待ってます。トークは予約受付中です。よろしくお願いいたします。

プレイベント・トーク
「あいおいブックラボは何をめざすのか?」


砂金一平(あいおいブックラボ代表/あいおい文庫)
向井透史古書現世/古本市部門チーフ)
南陀楼綾繁(ライター・編集者/イベント部門チーフ)


3月の「あいおい古本まつり」からスタートする、「あいおいブックラボ」。この新しいブックイベントのグループはどのようにして生まれ、何をめざすのか。運営委員の3人が語り合います。会場となる「相生の里」のお披露目も兼ねてのプレイベントです。ぜひ、素晴らしい景色の8階デイサービスを、一足先にご覧ください。


2月27日(日) 17:00〜19:00  開場16:30


会場 相生の里 8階デイサービス  

〒104-0051 東京都中央区佃3丁目1−15有楽町線大江戸線月島駅」2番出口出てまっすぐ徒歩3分。 TEL 03-5548-2490(事務局:砂金〔すながね〕、外山、竹田) 
http://www.aioinosato.jp/index.html



参加費 無料 (大きい会場ですので、定員はあえて決めていません) 


要予約…件名「プレイベント」
イベントの予約・問合せ先 abooklabo@gmail.com
※予約される際は、イベントごとの件名、お名前、参加人数、電話番号を明記のうえ、メールにてお申し込みください。予約完了の返信メールをお送りいたします。