あらためて考える自分の「店」ということ

明日、12日(日)営業します。12:30〜18:00まで。13日(月・祝日)は12:00〜18:00の営業です。


昨年の秋に突然でしたが古本市でお世話になっていたBIGBOXがリニューアルすることになり、その後、今現在まで、古本市も再開されず、今後の事もわからない事態になっています。早稲田古本街としましてもかなりの収入財源となっており、全体におよぼす影響ははかりしれないものがあります。現在も交渉中ではありますが、厳しい状況かと思われます。早稲田も店主の高齢化もすすんでおり、数年前よりやめ時を探している後継者のいない店舗は、じゃあこの機会にやめる、という選択肢もちらほら聞くような状況になっています。どちらにしてもここ数年で店舗数はぐっと減ることは間違いなく、自分の試算では14軒ほどになるかと思います。


正直、古書現世も、BIGBOXの麻薬的な感覚に囚われ続け、店よりも古本市のスピード感の中で営業してきました。実際、当店が抱える自分が引き継いだ借金その他を考えると、変化する時間を持ちこたえることが可能なのか自信が無く、なかなか体質を変えられずにここまで来てしまいました。今考えると、完全にとは言わずとも、もう少し余裕があるからこそ、さらに追い打ちをかけて背伸びしながら営業努力をするべきだったと今は思いますが、遅いですわね(笑)。それはバブルの時になぜ貯金してないの? というのと同じこと。


先行きは不透明ですが、とりあえず自分も「店舗重視」の初心に帰ってやっていこうと思います。11月後半から少しずつ動き始めていまして、まだ完全とはいえませんが、少しずつ結果も出始めているような気もします。とはいえ、BIGBOXがあっても厳しい状況だったのは間違いないわけで、自分が思っている以上の努力が必要なのは間違いないです。大学が休みの時の売り上げも厳しいので、その波をどう超えるのかも心配です。


それでも、今まで誤魔化してきた現状を変えるいい機会ではあったのかなと思います。時間も足りなくなるとは思いますが、「わめぞ」の活動もブレーキを踏まぬよう、これまで以上に積極的にやっていきたいです。


ここ数年にない不安な新年となりましたが、言い訳せず頑張っていきたいと思います。皆様に少しでも本を買っていただけるよう、また、本をお売りいただけるような、自分の店を作っていきたいと思います。一冊の本を面と向かってお渡しできる喜びを、一から謙虚に感じる毎日にしていきたいです。


古本屋になって20年を超えましたが、新人の気分です。どうぞよろしくお願い申し上げます。