いつか、できれば

午前中は持ち込みの買取が続く。本が一山増えた。お金は減ったけど。これが全部売れればそこそこ儲かるが、まぁ、売れない。値下げしたり、市場に出したりして、そこそこの儲けしか残らない。どこかの大書店副店長がおっしゃるように「業者間の市では一山いくらで取引されているようで、かなりな利益が得られる」とか甘いもんじゃねーっつーの。一山いくらは、一山いくらだよねぇ・・・。そんな一言で断定しないでほしい。といいつつ古本屋も平気で「新刊書店は返品できるから楽」とか言う人が一部いたりとお互い様だったりするので何も言えなかったりするのだが。もうちょっと相互理解があってもいいと思うけども。


遅ればせながら目録入力続き。日本歴史関係を。昼食のために自宅へ。安藤書店前で安藤さんに引き止められる。なんでしょ?と話を聞く。安藤さんの息子である、三楽書房のアキヒロと漠然と「できたら楽しいねぇ」と話していた事を聞いたらしく、実現に向けてやってみようよ、と言う。まだ具体的な事は全く決まっていないが、やってみたい(これ以上仕事増えるのは嫌だなぁ、という気持ちもちょっとあるが)。でも、いつになるやら。新しい古本市の立ち上げの話なのです・・・。


午後も入力作業続き。幕末あたりで閉店になる。今日はあまり進まなかった。気持ちが乗らない日も、ありますです。


神林広恵『噂の女』読了。面白かった。20代を「噂の真相」ですごした青春記。右も左もわからない女性編集者が名誉毀損で有罪になるまでを書く。なんか、読んでる自分が「噂の真相」の編集部にいるような感じの臨場感。少しづつ成長していく神林さんの記述を見て「カンバヤシ、大きくなったなぁ」と思ってしまったり(年上だっつーの)。岡留本に目立つ能書きもないし、濃厚ながらサラリと読んだ。

噂の女

噂の女