わっ、忘れてた

店に行く前に安藤書店横のポプラ印刷へ。12月の新宿展のポスターを入稿。しばし社長さんと立ち話。


店に行き、新入荷本を棚差し。その後、昨日の続きの新宿展の目録書き。あまりすすまずに昼食タイムになる。自宅で昼食後、昨日買ってきた寄贈本の中にあった鬼海弘雄写真集『ぺるそな』(草思社)を読む。この本は、大判で出ていたものの普及版。元本を、この本の装幀者である間村俊一さんの個展で初めて見て衝撃を受けた。牛イチローと大爆笑。浅草に訪れた人たちの肖像写真。風景は入っていないので、言われなければ浅草だとわからないのだが、写っている人たちはまぎれもなく「浅草」っぽい。顔が風景になっている。で、写真についてるタイトルがステキすぎ。「コーン・フレークを袋ごと鳩の群れにやっていたひと」、「高齢なので、いつも国民健康保険証を持って外出するという鞄の職人」、「二十八年間、人形を育てているというひと」、「四十八回、救急車で運ばれたと語る男」、「日にちを間違え、花火大会だと思って来てしまったという男」など。立ち読みでいいから見てほしいよ。自分はよく「ステキだ」という言葉を使うけど、「ステキだ」を形にしたらこの本になる。間違いない。

ぺるそな

ぺるそな


夕方、目録完成。その後、単行本原稿をひとつ書き足し終える。閉店。友人と待ち合わせで高田馬場へ。出かけようとすると電話。安藤書店さんから。「おい、どこにいるんだよ。役員会はじまってっぞ」。組合新宿支部の役員会だった。完全に忘れてた。友人に平謝り。ファミレスで待っててもらう。早稲田授産所へ行き役員会。いろいろ議題あり。9時終了。あわてて戻る。怒られてしまった・・・。11時ころ別れる。なんか、気分がすぐれず。家に帰ってもう一度『ぺるそな』見て元気だそーっ。


そうそう、書肆アクセスでフェアはじまってます。行きましょうね。フェア本買えばステキな冊子がもらえるそうです。ぜひ。

「東京者〜とうきょうもん〜 青柳隆雄南陀楼綾繁堀切直人東京セレクション」
 
■日時 11月14日(月)〜12月3日(土)
■会場 書肆アクセス 千代田区神田神保町1-15
http://www.bekkoame.ne.jp/~much/

 文芸評論家で『浅草』4部作を刊行中の堀切直人氏、その担当編集者で古本好きである右文書院の青柳隆雄氏、そしておなじみ南陀楼綾繁氏の三人が、東京について書かれたエッセイ・ルポ・評論・小説など48冊をセレクト。
 期間中、フェア対象書籍をお買い上げの方に「東京者〜とうきょうもん〜」フェア・リストを差し上げます。