ハガキ、見つめて

ご無沙汰しとります。微妙に、つらい日々です。


BIGBOXの古本市も最終日。なので、今日使うんではないかと思う、手提げ袋や、その他もろもろの備品を残して、残りを地下の倉庫へ戻す。あぁ、終わりなんだなぁ、と思う時間。


2時から、3時間休憩。ずっと寝不足で眠たいので、自宅で昼寝しようかと思う。その前に、未来社本の加筆分で追加取材。五十嵐書店へ行き、社長に軽くインタビュー、のつもりがロングインタビューに・・・。社長、とまらないし・・・。でも、面白い話をたっぷり聞けた。聞いてよかった。その後、浅川書店へ。おじさんいますかー?と聞いたら、大学だという。そうか、今日から早稲田大学正門で古本市なんだった。すみません、正直に告白します。昨日、「明日から」というメルマガ増刊、配信し忘れました・・・。ごめんなさい。19日(金)まで開催中。10時から19時まで。最終日17時まで。


ちょっと自宅で休んだあと、時間も中途半端だし寝れなさそうなので、自転車とばして大学まで。そしたらタイミング悪く、浅川さん休憩中。みんなに挨拶したあと、時間つぶしに棚を見る。ここは法律とか経済とかガチガチのものが売れるんだよねぇ、やっぱり。文学系が全く売れないのも特徴。杉山平一『わが敗走』、林光一『ルンペン学入門』、『若松孝二・俺は手を汚す』、主婦之友家庭講座『住宅と家具』などを購入。一冊、すごいの見つけちゃった。書くと、問い合わせが結構来そうだから書きませんが。ある私家版です。会場で、学生さん同士が、「おい、戦争より前に本ってあったんだな」「えっ、マジで」と話していた。浅川さんが来て、いくつか質問。三楽書房のアキヒロが、自転車ごと高田馬場まで車で送ってくれた。あんがと。


BIGBOXへ戻ると、ワールドカップの日本代表決定の号外が置いてあった。みんなで見る。ある人が、「なんか、最近の選手って、日本人ぽくないよな」と言うと、横からいこいさんが、「ほんとだよね。この人なんか日本人に見えないね」と三都主を指差したり。ステキだ。


夕方、坪内さんが会場に。ひと月前に、なにか坪内さんに聞きたいことがあったのだ。なんだったっけか。しかも、レジ打ち中なので、あまり話せず。なんだったっけ・・・。どうしても、思い出せない。


7時、閉会。8時半には撤収完了。解散後、店へ。未来社本の加筆続き。日テレの「アンテナ22」を見ながら。新宿二丁目のドキュメント。二十歳ぐらいのころ、よく飲みに行ってましたよ(むしろ今より金もあったし・・・)。そんなね、いかがわしいとこでもないんですよ。お客さんは女の子が多いし。でも、あの世界の接客には見習うべきところが多いですよ。礼儀をつくしながら、失礼なことをするという。別に甲高い声で「いらっしゃ〜い」とか言うとかじゃなくてね・・・。これを見ながら、いこいさんの回のゲラ見てるんだからサイコーっすよ。


古書目録のお客様である家族の方からハガキ。亡くなったので、郵送を中止してほしいという。ビックリした。まだ、若い方である。四十半ばではないだろうか。よく、BIGBOXにも来てくれていたのだ。何があったのだろうか。一月に、「本出たら買いますからね、サインしてくださいよ」と言ってくれていたのを思い出す。商売をやっていると、こういうことがよくある。何もわからないまま、思い出だけが残る。