衝撃のニ・ニ六事件

日曜日。昼頃起きてメシ食ってから、立石書店へ行く。すでに朝、立石から運ばれてきた本が店内に入っている。それを手分けして並べていく。最終的に牛イチローが手を入れるというので、あんまり考えないでつめていく。


3時ごろ、古本市で蔵書販売をする南陀楼さん来る。すでに牛先生が預かっている蔵書は店の一角にデンと積んである。この中から自分で値つけしたいというもの(かなりいい本)だけをつけてもらう。あとの250冊ぐらいはこちらがつけることに。南陀楼さんとくだらない話をしながら値つけ作業ひたすら。今回、南陀楼さんからは参加料のようなものはもらわないので(中間マージン・ゼロ)、「引き取とるとしたらこれぐらい、という金額にちょっとだけ値をのせる」ぐらいで値段をつける。南陀楼さんも損をせず、買う人もお得感があればいい(でもあきらかに売れ筋のものはちゃんとつけたりもしているのだが・笑)。お祭りですから。


50冊の値つけを終えた南陀楼さんは、メチャクチャすっきりとした顔をして、すでに客のような顔で棚を見ていた。しかも自分の本を「買いたい」とか言い出したり・・・。「事前買い禁止!」と牛先生に怒られながらも、一冊だけお駄賃代わりにもらっていた。戦後の、アメリカ兵からチョコをもらう子どものような顔だった。


南陀楼さんは帰り、値つけを続けていると、往来座の瀬戸さんがやってきた。棚を見がてら出品物の本を一部持込に。なんか怪しい新聞紙に包まれた物体が。「何?」と聞くと「内緒です、ウヘヘ。だいたいわかるんじゃないですか、思い浮かんだそれですよ」と。全くわからないよ! しかも「ややっ! ややっ! いいですねぇ」と棚を見始めたり・・・。で、一緒に南陀楼本の値つけ作業。終わらないなぁ・・・。7時半でやめることに。疲れた。楽しいけどね。


三人で〈和民〉。ただひたすらの瀬戸劇場。ニ・ニ六事件について話すと「それはあれですね、大雪の日に外国人が薩摩藩士に斬り殺されたという・・・」。それ、生麦事件が混じってるよ! こうして夜は更けていったのでありました。