ジョニー!

12月の新宿展(東京古書会館)の目録書き続き。ガサガサと棚の裏などを漁っていると、徳富蘇峰関係のペラものが出て来る。いつのだよ、これ。忘れられて数年という感じ。でも、目録向きは少ない。いつも手抜きにも程がある新宿展の目録なのだが(おいおい。でも真実)、今回は12月に自家目録を出せそうにないので、9割がた新ネタだ。夕方、ようやく書き終える。


原稿書き1本、ゲラ戻し1本して閉店時間に。なんだかもう、本など全く読んでいない最近なのだが、先日ブックオフで105円で買ったものを読み終えた。伊藤信吾著『風に吹かれて豆腐屋ジョニー』(講談社)。書名&ジャケ買い(装丁・寄藤文平&坂野達也)。奇抜な豆腐でおなじみ男前豆腐店社長のこれまで話。「日本独自のものにある格好悪さ。狙っているのは、そこです」。格好悪さの中の格好よさを求めるのだという。完全な現場主義で豆腐一筋なのだが、売り方は異端派。中心が本物だからこそエンターテイメントができるというのは、どの職種でも同じなのでしょう。さらりと面白く読む。で、探してきて食べてみたよ「豆腐屋ジョニー」を(大人の事情で類似品がいくつかある)。チーズケーキみたい。黒蜜かけて食べる人がいるってのも納得。醤油は・・・かけたくないな、これ。結局、何もつけずに完食。おいしい。一緒に買ってきたおぼろ豆腐「マブ」も食べる。これもうまい。それにしても、うぅ、豆腐を食べ過ぎた・・・。