「曇天画」を見てきた

【明日22時募集開始!】7月24日(土)開催の第7回 鬼子母神通り みちくさ市は、商店街を舞台にした古本フリーマーケット。ちんちん電車が走る風情ある商店街が一日だけ古本街に変わります。出店者募集は7月1日(木)の夜22時からです。 夏の強い日差しを避けるため、出店ブースは道の片側だけになっています。
詳細はこちらで!! http://kmstreet.exblog.jp/


午前中、ネディ(寝床や id:nedokoya)が。新しい働き口が決まったという。将来につながるお仕事。がんばってほしいし、将来、一緒に仕事できるようになったらうれしい。


月末の金集めしてから昼休みに目白、ブックギャラリーポポタムへ。おぉ、ネディがいた。ポポタムの大林さんに紹介する。武藤、いると言ったのにいねぇじゃないかと聞いてみたら、銭湯に行っているという。その後、ポポタムのツイッターで報告された一文「武藤良子個展「曇天画」。作家、風呂から戻りました!」。どんな報告なんだ! ネディにビールの差し入れをもらいうれしそうなムト。すでにクライマックスだ。


昨日の搬入作業は途中で帰ってしまったので、完成形を見るのは初めてだ。全部「曇天」の絵にした、と聞いていたのだが、まぁ自分のような凡人が思いつくような絵は全くないのだ。いつも一緒に下品に笑いながら飲んでいる武藤がこういう絵を描くんだな、と思うとたまにちょっと寂しい気分にもなる。


 自分が武藤の絵を初めて見たのは、わめぞ結成より前である。今は無きアンダーグラウンドブックカフェの会場で見た。同じく今はわめぞメンバーである豆ちゃんの企画で飾ってあった。なんか上からたくさんぶらさがってる不思議な展示だったような。あまりにも自由な絵だったので、これ、いくつぐらいの人が描いてるの?と聞いた記憶がある。まさか年上だとは思わなかった。それから出会って、なんだかとんでもなく無頼な感じの女でビックリした。武藤は最初に会ったときからいつも「憧れの人」である。別に変な意味ではなく、チマチマしないでこういう風に生きれたらいいな、という感覚は今でも変わらない。もちろん武藤は豪快というのとも違ってとても繊細な部分があり、精神的に波があるタイプでもある。でも、いやらしい打算がない人間というその一点でもとても魅力的である。なんだか有名になるために必死に都合よく「人とつながる」とか言ってる出たがりが多すぎるので、武藤を見るとホッとする。
 

武藤が前職の書店員をやめたのは「絵が描きたいから」なのだという。少し前までイラストレーターとしての武藤はとても不安定だった。飲んでいると「このままだとまた働かないといけないかもなー」と言っていた。でも、武藤は「描く」ということに対して二つのことを同時にできないタイプだと思うので、働いたら描けなくなるだろうな、と思う。でもそんなだから絵をお金に換えるということとも実はあまり親和性がないような気もする。でも、昨年後半ぐらいからジワジワと都合よくひとつひとつ全力投球できるようにあまり重ならない形で仕事が来ていて、まぁ儲かってはいないだろうけど、最近はあまり「働かなくちゃ」という話はしなくなった。そんなことを思いながら絵を見た。


わめぞには貧乏人しかいないけど、それでもなんとなく楽しく生きている。でももし、武藤が働いて絵を描かなくなったら、なんだか全員にとって致命的に影を落としてしまうだろう。まぁ、お金とか絵とか関係ないかもしれない、今の武藤じゃなかったら、なんか困る。


最初に「いつも一緒に下品に笑いながら飲んでいる武藤がこういう絵を描くんだな、と思うとたまにちょっと寂しい気分にもなる。」と書いたけど、いつでも聞ける声じゃなくて、いつも話さない武藤の視線を知ることができるのはこの場所しかない。実際の武藤を知っている人、ブログの武藤を知っている人、向井のブログの武藤しか知らない人、みんなに見てほしい。その知識と重ねた先に見える人物は、どんな風に見えますか。それも知りたいです、俺は。


今回、武藤の絵はすべて購入できます。普段売らないので貴重な機会です。また、この個展のために作ったTシャツは3000円、トートバッグは1200円で販売しています。
詳細こちら http://d.hatena.ne.jp/mr1016/20100630


夜8時すぎ、BIGBOXの搬入作業。いよいよ明日から。一週間、外仕事です。お暇なら、きてよね。のあー。

毎月恒例! 高田馬場駅前・BIGBOX 古書感謝市 2010年7月1日(木)〜7日(水) 10:00-21:00(日曜及び最終日20時まで) 8軒の古書店が参加!