夏の想い

夏の早稲田はつらい。人がいない。自分との闘いというような、内面と向き合わされる日々である。自分の店は早稲田通りに面していないので、なおさら外との断絶を感じる。お客さんも少なく、自分のためだけに動いているクーラーが悲しい。何かやらねばならないので、自家目録を作り始める。春からタイミングを逃していて放置してあった。コツコツと入力して月末前に出したい。


蟲文庫さんでの個展のため倉敷に行ってる武藤良子から電話。今日は大竹伸朗の銭湯「I ラブ湯」に行くため直島入りしているそう。「安いメシの店あるかって聞いて教えられた店行ったら安くねーし、おすすめって言われたメニューねぇし、「天ぷら食べる?」って出されたの食ったら金とるし、なんかスゲーぞここ!」。今日、絵が売れたそうである。ムトに負けずがんばらねば。

武藤良子個展「曇天画」〜曇天こそが東京の、わたしの青空〜 
8月10日〜8月22日 会場/岡山県倉敷・蟲文庫  http://homepage3.nifty.com/mushi-b/ 


ネガティブなことばかり考えていて余裕がないからだろうか。毎日閉店後に通りに吹く風に微かな秋を感じるだけで、ちょっと幸せだ。


文芸春秋9月号」いただきました。芥川賞全文掲載/伊藤滋「大相撲賭博調査団の全報告」/駒野友一「PK駒野 人生で一番長い0.4秒」/佐野眞一渡辺喜美 この男を信じていいのか」/風間杜夫「つかさんは「蒲田行進曲」そのものだった」ほか