わめぞはこの秋、小布施に行きます!

10月に、仙台への出張わめぞのように、長野県小布施へ行くことになりました。


昨年、10月の怒涛の催事が終わり、ぶらりと長野県の小布施へ行ってきました(その時のブログはこちら⇒ http://p.tl/c6Ek)。一箱古本市が開催されるので、それを見に、といいつつも小規模だということはわかっており、それよりも主催者である、小布施町立図書館「まちとしょテラソ」館長・花井さんへの興味のほうが先にあった(一度だけ仙台でお会いしていた)。それより前に読んでいた南陀楼さんの著書『一箱古本市の歩きかた』でも、他の派手なイベントより気になった。それはたぶん、花井さんの本と街との距離感が言葉としてスッと入ってきたからだった。


実際に行くと、りんご畑が延々と続く道を抜けるといつのまにか観光地が現れるような、不思議な街だった。街の中心は北斎館や土産屋があり、観光地としての顔がある。ちょっと道をはずれるとそこはもう美しい山景色の下にりんご畑のような風景が広がっている。一箱古本市は、中心の観光スポットからはほんの少しだけ離れた、体育館前の公園で開催されていた。目の前には、街の中心部へ通じる大日通りがあり、こちらもお祭りが開催されていてとても賑やかだった。ただ、そこからだと、看板はあるものの、何をやっているかわかりづらかったのか、一箱はまったりと、でもいい感じで進行していた。その後、町立図書館「まちとしょテラソ」を観に行った。そこは、とても居心地のいい場所だった。この図書館、BGMがかかっている。さらにペットボトルOKで、カウンター横では食事してもいいカフェカウンターまであるのだ。靴を脱いで入る児童コーナーもあり、堅苦しさがまったくない。図書館なんだけど、街のコミュニティ施設でもあるのだ。人と本、人と情報をつなぎ、その人と人をも結び付けていく。そこに花井さんの面白さがあり、一箱古本市もまさにその「まちとしょテラソ」の機能の続きそのものであるといえる。「ただやるだけ」というのとは違う、背骨が明確なのである。


まちとしょテラソには、「小布施まちじゅう図書館(オブセオープンライブラリー)」という構想がある。HPから引用する。

1.まちとしょテラソは、「まちじゅう図書館」という構想を掲げています。「まちじゅう図書館」とは、図書館はもちろん、ご自宅の倉庫などに眠っている大切な本を、だれでも手に届くところに出していただき、本を通して交流していただくというものです。

2.その中で、かんてんぱぱショップ小布施店から中町・観音通りをブックカフェストリートとして、本、情報、そして小布施のスイーツを楽しみ、みなさんの笑顔があふれる交流できる通りとして創出しようと考えています。

3.多くの本は埃などが付着し、クリーニングをしなければ出せない状態にあります。そのクリーニングの作業は、まちとしょテラソのブックシャワーにて埃と菌を撃退できるようになります(まもなく導入)。綺麗な本を通して、人々との楽しい交流に繋がっていくと考えられます。


この話を、昨年の打ち上げで花井さんはとても楽しそうに語っていた。特に2番目のブックカフェストリート構想を。そして先日、花井さんから連絡があり、まさにこの道を使って、今年は秋の一箱をやろうと思っているとのことであった。あの時聞いた話の第一歩が、生まれようとしている。そして、協力してほしいとのお言葉をいただいた。そりゃ、行きますよ。ふらりと行った一年前に酒場で話していたこと、そこからお互いに何かがはじまろうとしていること。なによりまだ行っていない、わめぞの仲間にも小布施を楽しんでもらいたい。長野県出身のメンバー二人にも来てほしいし。非力ではあるけれど、まちとしょテラソのお手伝いをさせていただければと思います。


今回の「まととしょテラソ一箱古本市」、とてもいい場所で、まずはMAPを見ていただきたいのでですがー( http://www.obusekanko.jp/map/小布施駅の右下にすぐ町立図書館とあります。これが「まちとしょテラソ」です。駅からすぐ! そのままさらに右下にスクロールさせていくと「中町」という交差点があります。ここに表示はないですが、「かんてんぱぱ 小布施店」があります(http://www.kantenpp.co.jp/papa_shop/html/shop_obuse.html)。今年で来たばかりの古民家を改築したお店です。この敷地内に蔵があるそうで、わめぞはその中を2日間限定の古本屋に変えるということをします。蔵内古本市です。その通り向かいに、小布施栗菓子の元祖といわれる桜井甘精堂本店さんがあり、その先に江戸時代創業の酒蔵・松葉屋本店さんがあります。この通りを使って一箱古本市は開催するそうです。すごくいい場所です。一本向こうの大日通りでは、昨年も開催されていた農産物販売、骨董「蚤の市」や食べ物の屋台なども出る「小布施六斎市」も同時開催。前回思ったのですが、一般の人、何をやっているかわからなそうだったので、「古本市開催中」ののぼり、持っていくつもりです。


とにかく「呼ばれたから行く」、それだけじゃないです。こんな時代に堂々と夢を語れる人、花井さんの行動のその先を、近い場所で見ていたいんです!


一番最初にテラソ前でやった時、あまりお客さんが来なかったようで、東京から行った人たちもそのイメージが強いのかもしれませんが、また、もう一回、どうですか? 旅行気分でー。一箱古本市は募集開始しています。皆さんも、小布施へ! 一日でも二日間出ても、1000円です。あの通りが、たくさんの箱で埋まりますように。まだちょっと先だけど、いざ、小布施!

■まちとしょテラソ一箱古本市 2011・秋 

10月22日(土)10時(受付)〜16時
10月23日(日)9時(受付)〜15時30分


http://machitoshoterrasow.com/hitohako.html