盛岡2日目

6月2日(土)盛岡2日目


朝9時ホテルロビーに集合。と思ったけど畠中さん、ハルミンさんはのんびりしてもらうことにして薄田王子と一箱会場である桜山を目指す。10分ぐらいで到着。するとそこにはタクシーの運転手さんに荷物を運ばせる火星の庭・前野女王の姿が! あわてて下僕のように手伝う。ていうか一軒なのに9箱も! やる気まんまんじゃないすか! 「ホテルとタクシーが全部やってくれんのよ。しかも車中で『古本売れるんですか』って聞くから「売れるわけないじゃない」って言ってやったのよ。だから優しいんじゃない?」なんかわかんないけどすげぇ! 次に神社に送った自分たちの荷物を会場へ運ぶ。ビニールシート広げて4つぐらいの島を作ることに。それなりの冊数あるんだけど、やっぱ広いとこに平面で並べるとボリューム出しづらい。ラック棚あったらなー。11時のちょっと前に並べ終わる。レジの机は火星の庭と並べて、お互いの本が混ざっての会計もできるようにした。いざスタート!


開始時間少し前からお客さんが集まり始める。ステキな女性がたくさん。「わめぞ」がはじまるまで、自分がこういう場所にかかわることなんて想像したこともなかったな俺は。立石書店の岡島さんも同じだと思うけど。お客さんの買い方に生活感がある。あまり高い本は売れないのだが、気持ちいいやりとりといいましょうか。仙台も同じ層があるのだけど、「本目当て」のお客さんが多く、単価高い本も売れる。そのあたり、やはり仙台は大きな都市なんだな、と思う(そのあたり、いろいろなお客様をクロスさせられるのは中心が古本屋の前野さんというのもあると思うが)。お客さん、ほとんど途切れずずっといる感じで。仙台チームと談笑しながらも暇過ぎず仕事しながら遊んでる感じで楽しい。前野さんの愛娘・めぐたんが元気でしゃぼん玉やりだしたり。不忍の助っ人・水玉さんがめぐたんと同い年みたいに遊んでいるのが最高。仙台のみなさんも普通にふらり現れたりして。武田こうじさんと並木さんが愛犬ミルクを連れて現れたのにビックリ。近所の人みたいな感じでw


昼過ぎ、ツルカメ七頭舞の奉納舞が横の広場ではじまる。岩手の沿岸部である岩泉町小本に伝わる伝統芸能「中野七頭舞」を愛する盛岡の有志によって結成されたのが「ツルカメ七頭舞」というのだそう。きらびやかな衣装の演舞である。参道を通ってこちらに来るのだが、音が聞こえて来たら人が「わー」っといなくなった。帳場の横を見たら、仙台チームも誰もいなくなっていた。自由すぎるよ! このあたりで愉快なことがあったのだが書けない。とにかく言えるのは、この神社、懐が深い! ステキだ!


店番を代わってもらい、水玉さんと二人で散歩。参道で知り合いに挨拶。秋田の、ねずみ文庫・柴田さん、一関のばったりたおれ屋さんなどなど。そのまま会場のすぐそばにある岩手県公会堂へ。ここの2階で「さんかく座」が開催されている。さんかく座は、盛岡、弘前、秋田の三か所でそのエリアの小さなお店の方々が集まる毎年6月の第一土日に開催している市。今年で4年目だそう。雑貨や工務所の出す鉄もの、それから家具に喫茶コーナーまである。水玉さん、なんともいえないステキな釘を購入。300円。とにかく売っているものがセレクト感あるのだけど、安くて。大人の縁日だよなーこれ。楽しい。八戸の「八戸ノ本室」http://8honshitsu.net/さんが売っていた「うみねこ画伯のしあわせ模様」ノートを購入。350円。青森県八戸市蕪島にいるたくさんのうみねこが落とした糞をパソコンで画像処理した柄のノート。「ウンがつく」ってw 買いますわ、そりゃ。公会堂の一階に「いわて地産地消自動販売機」なんてのがあってご当地ドリンクが売っていた山ぶどうのジュース飲む。


桜山に戻る。ちょうど帰ってきたら、じゃじゃ麺の有名店「白龍」分店から二人出てきた。じゃ、食うべ、と水玉さんと入る。昨夜行かなかったから初じゃじゃですよ。いろいろと自由に味付けしていい感じであれこれためしてみる。ヤバいけど、にんにくいれるとコクがあってうまいな、俺は。食べ終わると皿にテーブル脇の生卵いれてといてカウンター越に麺のゆで汁いれてもらってスープにするとチータンのできあがり。これも味付けあれこれしてみて。うまいね、これは。でも、じゃじゃ麺については、あちこちでいろんな人から「三度食べてようやく身体にしみつく」と言われ、それもまた愉快。


帰ってきたらまたお客さんの波がいい感じになっていた。朝からお出かけだったハルミンさん、畠中さんも戻ってきた。そして4時、終了の時間。名残惜しいが片付けねばならぬ。王子と片付ける(王子が8割ぐらいの労力だけど。すまん・・・)。で、自分らと、火星の庭への送り返しの準備ができてヤマトさんを呼んだ。着払いの伝票で書いていたのだが、前野さんが「これ、ヤマト便(大口用のサービス)にしてもらえないのかしら」と言い出し、ドライバーにつげるもなんだかブツブツ言っていたのだが、前野、大林、木村の最強トリオが次から次へと「大丈夫でしょ」「こんなにあるんだもーん」「伝票なんてなんとかしてよー」とか恐ろしいことを繰り返し、ドライバーさん、途中で完全に戦意喪失。おかげで帰りの送料が半分ぐらいになりました。そして思いました。俺はこの人たちの下僕でいいと。


バスの時間が早い仙台チームとはここでお別れ。みんな、ありがとう。また23日に仙台で! で、時間無いんだけど、ハルミンさん、畠中さんと打ち上げ会場へ(王子は行きたい場所があるというので別行動)。なんかもう、実質30分みたいな。でも最後に「てくり」の木村さん、水野さん、赤坂さんと少ししゃべることができてよかった。別れをつげバスで駅へ。王子とお土産を買い新幹線へ。疲れたけど、いい旅でした。


畠中さん、9列、10列なのに普通に11列に座って弁当食ってて、車掌さんにプチ怒られでした。ちゃんちゃん!


※今週末(9日(土)〜10日(日)は外市です!!! 詳細下記!
http://d.hatena.ne.jp/wamezo/20120610