一箱古本市

おかしい。昨日も寝てなかったのに今日も寝られなかった。知らない間に解脱してしまったのだろうか。ヘロヘロでチャリをこいで千駄木へ。一箱古本市へお邪魔することに。ほうろうさんの前で退屈男、ジャングルブックスのケンさんと待ち合わせ。ほうろうさん前で久しぶりにツイードブックスさんにお会いする。もう目がしょぼしょぼして本を見る気力が無く、見るのは退屈におまかせ。俺はもうあいさつ回りみたいな感じ。しかしこのエリアの観光地化はすごすぎて(特に根津方面)、もう人の波に疲れる。規模は違うけど浅草と同じくらいじゃねぇの、と思わせるぐらいの感じ。そして店に大行列。昔のロシアか!! 今回、意外とコンパクトで、2時前に観終わってしまった。で、メシ食おうと思ってもいつまでも店は混んでおり、結局、よみせ通りのカレー屋に。山羊カレーを食す。ナンおかわりしたら、もう何もしたくない感じになったよ。


それにしても一日中、いろんな人に体調を心配される。みなさん、結構ツイッターとか見てくださってるんすね……。本当にすみません。


しかしながら、表彰式でのプレゼンテーターをさせてもらう自分は6時まで時間をつぶさなくてはならないのであった。退屈はバイトに行くので帰り、しょうがないので古ツアさんに電話して「飲みません?」と誘い、千駄木の「食為天」という中華屋に。なんか古ツアさん、意味なく修業みたいな回り方していて笑ってはみたけど若干引く……。ケンさんと古ツアさんはレインボーブックスさんで買ったという怪獣のプロマイドを楽しそうに見せ合いっこ。俺もちょっとクレイジーゴンの欲しかった。ジャングルのユキさんが合流してほどよく酔っ払い、表彰式をやるふれあい館へ。


自分の賞は、3月のみちくさ市にも出てくださった「むしくい堂」さんに。流行りとは別の、初期の一箱古本市的な選書が気に入って。景品は雷音レコードの北村早樹子ちゃんの7インチ「みずいろ」サイン入り。あとは楽しく他の表彰を見る。


店に戻るとある知人からLINEが。歌舞伎町で飲んでいるという。お母様が上京していて(お母様は自分のツイッターを読んでくださっているのである)昼に千駄木でお会いしようと思っていたがかなわず、残念に思っていたので図々しくお邪魔することに。居酒屋アルプスへ(家族会をここでやるの凄いよな……)。なんかこう、こういう幸せな感じの場所に混ぜていただくと、自分はそういうことを求めているようでどこか避けているのかもと思う。だからこそ、ありがたい。二次会の「昴」までついて行ってしまい。お邪魔しました。


独りになって、いろいろ考える。少し前に歌舞伎町で倒れて、その時のアスファルトの冷たさと惨めな気持ちは忘れられない。心配してくださっている皆さんには本当に感謝している。でも、俺は俺の真実に対して忠実にいたい。終わることに不幸というものを、自分は感じていない。