夜の失くしもの

ご無沙汰です。あまり長い文章でなく、無理しないで毎日じゃないけど数日に一回ぐらいの感じでブログをまた書いていきたいと思います。


夜、眠れないことがこれほどつらいことと思いませんでした。こうなってみると、何と言いましょうか、人は自分を自分だと認めることができないと眠れなくなるのだと思いました。暗い部屋にいられないので、夜中でも街に出たり、店で仕事をしています。シャッターが閉まった店で仕事をしているのは、やはり昼とは全く違う感じがします。人が歩く場所とつながっていない、そういう場所。仕事をしているのか、時間をやり過ごしているのかわからない妙な孤独感のなかにいるのですが、それが心地よい時もあります。


街へ出るときは新宿に行きます。歌舞伎町には真夜中でも何かよくわからない人たちにも居場所があります。夜中だから、閉まったシャッターの前とか、昼なら居続けられないような場所に座って、ただ人を見ていることもできます。目の前には小さな映画館で実験映画でも見ているように、何かがおきています。ふと、自分の中に何かいい経験が積み重なっているような、そんな気がする時もあります。でも本当は、夜中にプラプラして何かを得た気になることはできるけど、実際には失くしているものの方が多いような気もします。


その失くしものがなんなのか、少し考えるために、どうでもいいことですけど、ブログを再開しようと思いました。今日もまた、いつもと同じ夜がただ目の前にあります。