「ごめんなさい」と言いたい

人の輪に入れない子供でした。小学生の頃はいつも昼時間に校庭でみんながやっているハンドベースをひっそり遠くから見ている、そんな感じでした。あの、遠足とかで自由に班作らされるとかならずあぶれちゃうタイプ(担任に「ちゃんと向井もいれてやれ」とか言われて哀しく…)。とはいえ独りが好きとか、楽ということではなく、ただただ寂しいだけでした。小学三年からは柔道をはじめましたが、なにか性格が変わったわけでなく、やれと言われたからやっている、そんな状況で居心地の悪い場所でただ過ごすだけでした。このころ、自分の意見言ったことあったかな……。中学、高校に至ってはあまり記憶ないです。表面的にはそう見られてないかもしれないけど、結局人に合わせていただけでなんの意志も無かったかも。


その状況は今も変わらないです。ただ、社会人に卒業はなく、この場所にずっといなくてはいけないから、やりすごすことができないことも多くなりました。代表的なことをやる事が多くなってからはボロボロです。状況を大きく回す時に個々との関係性は別、という当たり前のことができないのが原因かと。大人になりきれない中年の悲劇ですよ……。人が離れて傷つきたくないから、人にものを頼まなくなるし(逆効果)、独りでやって集団性をなくしてしまう。エヴァンゲリオン碇ゲンドウか、というせつなさです。


こういう俺でも「ごめんなさい」という気持ちは、持ってるんですよ。言わないけどね。単純なことをわざと難しくするのは、なんでなんだろう。