夜道の真ん中で

今年2回目のみちくさ市が終わった。天気予報が微妙であったが、ギリギリ雨が降る前に終われそうな感じもあった。早々に同日開催の手創り市さんが中止を決めていて、それもまた悩む理由の一つであった。それでも参加者の皆さんがこの日のために準備してきたことを思えば、よほどのことがないかぎり開催はしたいと思っている。実は発表ギリギリまで会長と相談していたのだが、結局、途中で中止的な感じになったら参加費をその時間によって返却する、ということで開催を決めた。商店街さんがリスクを背負ってくれた感じになる。本当にありがたい。


結局、二時過ぎからポツポツしはじめ、二時半ごろには結構な降りになった。どうしても降り始めるとお客さんが一瞬で引いていく。朝からいい状況でなかったにも関わらず、前半はそれなりに熱心なお客様が来ていただき全然ダメだったとは思わないが、それでも不完全燃焼であったことには違いない。このイベントは出店者さんがいなければどうにもならないものだ。だから、大変でもなんでもいいから、出店者さんには「楽しかった」という思いで帰ってほしい。でも、今日はなんだかそんな感じでなくなってしまった。基本、出店者さんはいい方ばかりなので「しょうがないです」と言ってくださるけど、雨はしょうがないのも確かだけど、それでもやっぱり申し訳ない気がする。たくさんイベントがあるなかで、出てくださっているのだから、天候はどうにもならないとはいえ、それでもなおなんとかしたい、と思ってしまう。


打ち上げを終え、雨が強くなって、びしょ濡れでの帰路。毎回毎回、どんな結果でも、満足ということはほとんどない。いつも帰り道、深夜で誰一人歩いていない、みちくさ市の会場である鬼子母神通りを通る。静かな道の真ん中で、昼の喧騒を少し思い出す瞬間だけ、ホッとすることができる。そして自宅に帰り、寝て起きると、また日常が始まる。


いつもみちくさ市に参加、ご来場、その他いろいろと関係していただいている皆様、本当にありがとうございます。またよろしくお願いいたします。