プチセドリツアーin聖蹟桜ヶ丘

11時すぎ、家を出る。今日は仕入れに行くことに。めざすはブックセンターいとうの本店と、桜ヶ丘店。どちらも京王線聖蹟桜ヶ丘駅から近い。目録の本が少し足りない気がするので。ひまつぶしに『週刊文春』を読みながら電車にゆられる。


駅について「南大沢駅」行きのバスに乗る。10分ほどで「天野」に着く。いとうの「東中野本店」は目の前。ひさしぶり。今日は一人だし、じっくり見る。アサヒグラフの増刊が安い。『沖縄海洋博』の号がうれしい。その他、色川武大長部日出雄村松友視、絵=和田誠の『戦後史グラフィティ』など17冊。7855円だったが、満点になったポイントカードがあった。2000円引きで5855円。現代史関係で、なかなかいいのが買えた。このあたりは人がほとんどいない。バスを待つ間、階段に座ってボーッと待つ。そんな時間がなかなか良かった。聖蹟桜ヶ丘駅へ戻る。


食事をしようとチェーン店の某「M屋」に入ると、「すいません、ご飯きらしてしまって・・・何も御出しできないのですが・・・」。どうなってるのだ、それは。大手にあるまじき行為だ。古本屋じゃないんだから(おいおい)。もう、いい。先に、「桜ヶ丘店」へ。この店は大通り沿いで、駐車場が無いので、いつものセドリツアーではなかなか来られない。でも結構いい本があるという印象。棚の配置が変わったなぁ。じっくり見て五島勉東京ローズの戦慄』や馬賊関係書など8冊、2650円買う。今日はもういいや。近くの、そば屋で食事。なんか変なオヤジが「大阪行くからサユリちゃんによろしく」って何回も店員に言っている。出て行くと店員が「誰だよ、サユリって・・・」と話していた。


歩いていると、駅前に人だかり。見ると、電気屋の前のテレビで皐月賞がまさに発送直前。普段何をしているのかわからない人(お前もな)に混じってみる。皐月賞、ダービー、菊花賞というのは、一生に一度しか走れない(3歳の時のみ・クラシックといわれる)大事なレースだ。長くスターホースがいなかった競馬の世界ではあるが、いい馬出たじゃないか。圧倒的人気のディープインパクトが圧勝。出遅れながらも、直線はじけた! ひさしぶりに競馬場行きたくなった。ダービーが楽しみ。


京王線に乗ろうとホームへ行くと、イケメン男子が地べたに座っている。板についた感じ。しか、電車が来ると彼は靴を脱ぎだし、ビニール袋に入れて裸足で乗っていった。なんなんでしょうか。その後、電車で「週刊文春」を読んでいると、豊崎由美さんの「頭のいい人は決して読まない『頭がいい人、悪い人の話し方』」という記事が。しかし、目線を少し上げると、もう、目の前のおじさんがまさにその『頭がいい人、悪い人の話し方』(樋口裕一著)を読んでいるじゃないですか。カバーむき出しで。これは大変です。で、どうしたかといいますと、そのおじ様が見やすいように、雑誌はややおじ様向きにして見えるようにしてしばらく放置いたしました(いい年して何やってるのか・・・)。気付いていただけましたでしょうか。


店に戻ってきてさっそく値つけ。その後また入力作業。夕食を食べて、また入力。東洋史まできました。日付が変わったころ、作業をやめる。原稿がほぼ揃ったメルマガ『早稲田古本村通信』の増刊号「角田光代岡崎武志著『古本道場』特集号」の編集作業。2時すぎ完成。ポプラ社の矢内さんに見てもらうため送信する。日記を書いているともう4時近いじゃないよ。帰る!