本としてギリギリ

今日もあいかわらず文庫の値段付け。ちょうど読みたいと思っていた嵐山さんの『桃仙人 小説深沢七郎』(ちくま文庫)が出てきた。ラッキー。その後。ケイブンシャの大百科の『実戦サッカー大百科』を眺める。著者はセルジオ越後だ。昭和59年発行。微妙、に若い。表紙のヘディングを決めるセルジオがサイコー。さわやかな笑顔もどこか古めかしい。ほるぷの復刻本の中の中途半端な装幀の本みたいだ。


岸書店さんに行ってBIGBOX9階「大古書市」の目録提出。岸さん、全く中を見ないで「あぁ、これは百万売れるよ、売れる」と。なにを根拠に!


午後も全く同じ作業。閉店間際、たまっていた新入荷の廉価本を大量入れ替え。80冊ほど。入れ替えた棚の前でボーっとしていると、未來社で担当していただいている天野みかさんが来店。未來社は、前担当の小柳さんの頃から、連載で取り上げた店舗にわざわざ挨拶に来てくれるのだ。悪いからいいのに・・・。で、天野さん、今月号でとりあげた平野書店に行ってきたのだという。せっかくだから夕食でも、ということで高田馬場のネパール料理「イエティ」へ。天野さんは「人文系」という感じが無いのがいいなぁ、話しやすくて。カレー食って、酒飲んで訳がわからなくなったあたりで天野さんが「今これ読んでるんです〜」と本を出す。「これ、本としてギリギリですよね」と言って「あっ、褒め言葉なんです〜なんて言ったらいいのかしら〜」と。「本としてギリギリ」はなかなか褒め言葉にならないのでは・・・ステキすぎです。とんでもない海外旅行の話などをしていると11時前。解散。よく笑って楽しい夜でした。眠たさMAX。