雨の日は未熟

今日は9時前に会場に到着。昨日できなかった棚の改造。まず、ひとつの棚の本を全部はずす。三段ある棚板をひとつとって2段に。そこに大判を入れる。全部。次に他の棚から「う〜んイマイチ」という本を抜く。そこに最初に抜いた本をさしていく。30分ぐらいで終わる。売れて〜な。


最初の店番。レジ打ちをする。いろんな人いますよ。なにやら母親と娘が歩いてきます。母が娘になにやら言っています。「あんたスカート長いわねぇ。もっとパンツ見えるぐらいにしなさいよ。いい男つかまんないよ、それじゃ」。お母さん! 今日は古書現世の売り上げが良い。岸書店さんが「なんだよ、今日は現世ばっかりだな」と。「現世ばっかり」っていい言葉だなぁ。これが「声に出して読みたい日本語」というやつですか。土曜日らしい売り上げ。会場からの郵送も多い。


3時頃、裏の喫茶店へ。『空中庭園』を読む。普段自分は外出時に本を読むという習慣がないので、ちょっととまどいながら読み始める。あぁ、でもここで読むのいいなぁ。ザワザワしているのが心地よいのだ、なぜか。これだけザワついているのに、たまに目を上げてみると、話している人が目立たない。再び本に目を落とす。30分ほど。


外に出ると雨が。会場に戻ると、BIG BOX名物、雨宿りする学生の群れが。棚の前でおしゃべり。通路をふさいで、駅に向かう人や、中に行く人の迷惑にもなっている。以前は全て注意していた。今はそれほど。なんだか嫌になってしまったのだ。言えばどいてくれる。でも、目も合わさず、おしゃべりしたまま。せめて「うるせぇ」ぐらい言ってくれないか、とも思う。自分の友達以外は存在していないのだ。文庫ワゴンの前でおしゃべりしてる男の子たち。あーだ、こーだ考えて値段つけたり並べたりしてもこのような人間たちに邪魔されて終わるだけだ。1日の中のほんの一部の時間だけなのだが、どうしても気になってしまう。未熟だ。


6時から3時間休み。自宅で『古本共和国』の座談会のための資料作り。いろいろと読む。あっというまに8時半。会場に戻り棚の直し。9時に閉会。売り上げ、盛り返した。店に戻り「早稲田古本村通信」(http://www.mag2.com/m/0000106202.html)の編集作業。明日10日のお昼配信。いよいよ「エエジャナイカ」のakaheruさんデビューです。よろしく。


紀伊國屋さんからPR誌『ifeel 読書風景』2005年夏号が届く。特集は「言葉たちの誘惑辞書・事典を読む愉しみ」。柳瀬尚紀・桐谷エリザベスの対談。新連載がいくつか。石田千さんの「並木印象」。そして嬉しいのが石神井書林内堀弘さんの「予感の本棚 戦前の紀伊國屋書店」。攻めますね、「アイフィール」。DVDレビューには浅生ハルミンさんが登場。「猫のいなくなる映画について」。定価320円。そのうちWebでも無料公開されるはず。