さらば青春の破壊王

いよいよ最終日。本のストックは全部上がったので、文庫だけ詰める。最終日なので、本棚にかけるシートは綺麗に畳んでヒモで縛る。備品も最低限を残して備品箱に片付け。地下の倉庫に片付ける。開店後、今日も3時間休みは1番を引いてしまった。自宅へ戻る。資料として、青空古本祭目録『古本共和国』のバックナンバーを見る。結構な人が書いてくれている。長部日出雄吉野孝雄加藤剛(早稲田なのですね・・・)、小沢昭一立松和平永井豪荒川洋治、松本克平などなどの各氏。読んでいたら(読まなくてはいけないところと別のコラムばっか)時間があっというま。今日は『空中庭園』はお休み。佐藤優著『国家の罠』を読む。ムムム、噂通りの面白さ。まだ40ページぐらいだけども。さすがロシア、「お茶に来い」と言われて行くとウォッカが出てくるとか。ステキだ。


会場に戻りレジ打ち。すると、うさぎ書林(http://www.miyukisha.co.jp/huruhontop.html)の芳賀さんが声をかけてくださる。今度、ネット古書店の仲間と「フリマでミニミニ古本市」というものをやるという。ご案内をいただく。サイトはこちら(http://www.i-hon.net/event/)。7月31日(日)。会場は品川インターシティフリーマーケット屋内会場内。楽しいイベントになるといいですね。


最終日、暇だなぁ。とりあえず本を見て買うことに。小学館『プロマイド昭和史』、久保田二郎『20世紀号ただいま出発』、『名作挿絵全集1 明治篇』、柳原敏雄『山菜歳時記』は題字がサノシゲさん。植村峻『紙幣肖像の歴史』、講談社学術文庫の『近世日本国民史』を数冊。全部店主に直接交渉(「小向かい」という)。値切りまくり。ヘヘヘ。


7時閉会。本を縛りはじめる。あぁ、これさえ無ければ(わがまま)。今日は搬出一番目。運送屋さんのバンに飯島さんと2軒分つんで店へ。下ろしてまた会場へ戻る。8時半前、終了。お疲れー。今回は売り上げイマイチっぽい。まぁ、前回、いいネタが入って売り上げ伸ばした人が元に戻っただけなのだが。ご来場いただきました皆様には心より御礼申し上げます。ようやく終わった。明日からは完全なる『古本共和国』編集モードに入る。もう、やだ!!


携帯のメールに知人から何十通も同じメールが。信じられない。プロレスラー橋本真也が急死。「破壊王」の名で親しまれた橋本。プロレスというものは勝敗が決められている。そんなものがなぜ面白いのかと言えば、その決められた枠に反抗する、選手の本音がリングの上に見え隠れするからだ。勝ち負けなんて関係ない。いかに自分を出すか。今、そういう選手がいなくなった。じゃあ、誰かと聞かれたらそれが橋本だ。ここ数年、自分もだんだんプロレスを見なくなってしまった。でも、リングの上で格好悪い姿をさらすことができる、だからこそ、かっこいい橋本がいるから情報だけ気にかけていたのだ。リング外でのどーしょうもないギャグ、下ネタで笑ったこともいい思い出。さようなら破壊王。自分が以前に「破壊王」と刺繍した柔道の黒帯も、今はもう見つからない。