尻切れトンボもまた良し

朝から体調悪し。どこが、って感じではないのだが・・・。店へ行き、単行本の値段つけをひたすら。親父もマジメに仕事しているせいか、だいぶ進んだ。たまに気になる本も出てきて、しばし読んでみたりする。市川廣康「東京紀行」(昭和53年・記録文化社)が気になった。著者は武林無想庵の死後、記録文化社という出版社を興して「武林無想庵盲目日記」など3冊を出版(その前に「むさうあん物語四十五分冊別冊一」(無想庵の会)も編集)。しかし出版で借金ができてしまい、はとバスハイヤー運転手になる。その運転手時代の日記が本書である。運転手日記だが、帯には「無念無想の無想庵にならい悔いがなかった!」とあるステキな本である。さぁ、仕事続けよ・・・。


その後も戦前本などを補修したりしながら値段つけを。6時半、あがらせてもらう。神保町へ。今日は、「書評のメルマガ」などでおなじみの嫌われ者エロ漫画編集者である塩山芳明さんを囲む会。アクセスの畠中さん主催。アクセスにつくと、未来社の天野さんがいた。髪をおろしてるから別人みたいだよ。その後、同じく未来社の小柳さんが来てみんなでお話。閉店時間になり、畠中さんも交え4人で飲み屋「なにわ」へ。その後、塩山御大一行も加わり大人数でわいわいと。今日はアルコール入れないことに。ウーロン茶、最初から。「酒」が好きというより「飲み会」が好きなので問題なし。塩山さんとは隣の席でいろいろ話す。あいかわらず面白いっすよ。11時ごろ解散。


塩山さんがもう一軒行こう!というので、数人で二次会場所探し。三省堂の裏の「和民」へ行く。自分と塩山さんが入り、「6人入れる?」と聞くも店員は忙しいのか無愛想。結局入れなかったが、塩山さん「あいつ、人の顔見て断りやがった! 向井先生みたいなの見て断るならともかくよぉ、俺見てことわるなんざ差別だ! おかしい!」と叫ぶ。自分も怪しいが、袋ひとつ下げた短パンオヤジの塩山さんも不審者っぽいよ! 数軒まわるも入れず。残念ながら解散に。尻切れトンボの日だったが、また次会う時に楽しみは取っておこう。


人が良すぎる「嫌われ者」にあって、少し元気がでてきました。