最終日、ブッダハンド来襲!

いよいよ最終日。雨、あがる。最終日の朝は忙しい。少し本を減らさないと、帰りの車に乗り切らない可能性が。まず、テント外の2段の棚をはずす。この棚は持ち帰り。大判本はそのまま平置きに。テント中のメイン本棚の横に、ほるぷの復刻版の箱で棚を作っていたのだが、それも撤去。外の棚であぶれた大判本を陳列。さらに売れなさそうな本を50冊ほど抜いて縛る。持ち帰り。なんか、値段をつけている時は、いろいろと買う人を想像して、値段をつけてみたりするが、後で考えると「売れるわけねぇじゃん」という本が結構あったりもする。我ながらたくましい妄想力である(自慢するなよ)。その代わりに持ってきた今日の追加分の本を50冊ほど追加する。映画タイムス社の「シナリオ文庫」が目玉。全部200円。


10時開店。ほどほどのお客様。見やすくて良い。1時間、追加の注文品送りの作業、初日の値札を店ごとに分ける作業(忙しくて分けてないのだ)を。終えて店へ行く。メール返信、昨日のブログ更新などを。すると「こんにちは〜」の声。顔をあげると、いるはずの無い方が。扉野良人さん(「sumus」同人、奥様は近代ナリコさん)が。ビックリした。扉野さんは京都在住なのである。こちらに用事があり、ついでに寄ってくれたとの事。いろいろと話を聞き、会場へ戻る。あとで会場で会いましょう、と別れる。


会場に戻り、備品の仕分けなど。扉野さん、現る。もうブッダハンド(山本善行さんのゴッドハンドに対して、扉野さんは本業がお坊さんなので、こう呼ばれる。いとも簡単に珍しい本を見つける事で有名)が炸裂するようなものは残ってないかも。それでも数冊買っていただいた。扉野さんが来てくれるなんて、本当に嬉しかったなぁ。


昼食後、牛イチロー大学図書館に公費買いの本を納入に行く。帰ってきて棚を直していたりすると、4時。文庫コーナーは閉店。文庫はやっていない店主を残して階段下へ移動。箱詰め作業開始。その後、これは車に積んで、各店舗に配達してしまう。その後、並べていた机をたたんで片付け。平地に戻る。その時間わずか20分! 慣れているからとはいえ早すぎ。文庫コーナー見て、上の会場を20分見て帰ろうとしたら文庫コーナー消えてたらビックリするよねぇ。


5時、いよいよ完全に閉会。片付け作業開始。向井は、一番本殿側のため、駐車場に近く、運び出しが一番早い。早く縛らねばならないのだが、親父がいない。だって新装開店のパチンコ行ってんだもん! なんなんだよ! ひたすら縛る。ひさしぶりに本気で縛る。でも縛りの早さには自信があるのよ、密かに。遅れることなく終了。次々と運び出される。9時前にようやく終了。机とテントだけが残った会場の、明かりが消える。いろいろと準備に追われた半年間を思い出す。早く終わってほしいという気持ちと、まだやっていたいという気持ちが複雑にからみあった一日が終わった。暗い境内に、初日の喧騒を思い浮かべて、会場に背を向ける。


穴八幡近くの飲み屋「かわうち」で打ち上げ。皆、終わった安堵からか大騒ぎ。楽しい酒を飲む。楽しい祭は今日で終わる。そして来年の祭は、たった今はじまった。また来年、この笑顔を見たい。会場にご来場いただきました皆様、「古本共和国」を購入いただいた皆様、注文いただいた皆様、「行きたいなぁ、でも行けないなぁ」と思ってくれた皆様、その他、お世話になった皆様全てに心から感謝申し上げます。素敵な6日間を、ありがとうございました。


明日は計算作業と会場の片付け。これが終わるまでは古本祭は終わっていないのでした。「家に帰るまでが遠足」みたいなもんです。