愛知から

今日、祝日なんですね・・・。開店後、昨日の南陀楼さんから買った本を値付け。目録用、棚入れ本、古本市用に仕分けながら。その後、「セド本」を値段つけ。これはほとんどが店の棚行き。古いのを抜いて、これらを棚差し。本を積み上げる時に「ポンッ」という音が店に響く。静かな店内。雨、いやですねぇー。


2時、Aさん来店。愛知県から連休を利用して上京している女性である。以前、上京した際にBIGBOXで声をかけていただき、それ以来、目録などで本を買っていただいている。先日、上京することを聞き、お茶しながらのんびり話しませんか、と約束していたのだ。土日で東京の本に関するスポットを廻りまくっているとか(いわゆる観光スポットはいかないそう)。実は以前、岡崎武志さんのブログで、名古屋での近代ナリコさんとのトークショーの時に出てきた女性が気になっていた。「もしかして、あれAさん?」と聞くと「そうです」という。やっぱり! この日(http://d.hatena.ne.jp/okatake/20050913)。

最後のサイン会でわかったのだが、なかに、このブログを読んでくれている女の子がいて、秋からの中日栄文化センターの講座も申し込んでくれたという。ほんと、これはうれしかったなあ。名古屋は知る人もなく、ほんとうに受講者がいるかと心配していたから。それに彼女、五木寛之『風に吹かれて』集英社文庫を、あっさり「ブ」で見つけたという。

これがAさんなのだ。岡崎さん、本格的に弟子入りしたいそうですから、講座の時には声をかけてあげてください(笑)。Aさん、逸材ですよ。これからまだあちこち回るそうなので、別れる。いや、楽しかったです。今度上京の際はのんびり飲み会でもやりましょう。ありがとうございました。


その後、「古本共和国」でお世話になった方々に御礼の手紙を書いたりする。6時ころ、若い女性が来店。都内某大学の方で、古本屋について調べているので話を聞かせてくださいという。多いなぁ、最近。古本祭会場でも4人の子に「話を聞かせてください」と言われて休み時間に答えた。もちろん協力する。逆にいろいろ聞いてみたり。1時間近くお話。


閉店後、仮眠してからBIGBOXへ。搬入作業手伝い。うちは今月参加しない月。地下から机を上げる。地下は、レンタカーの駐車場なので、今日は連休最終日ということもあり、どんどん車が入ってくるので積む車がなかなか入って来れず。いこいさんと机を車に積み込み。「重いなぁ。これ何キロぐらいあるの? 500キロぐらい?」。そんなの二人じゃ運べないよ! 


会場に机を並べ、幕つけ。帳場に備品を積んで終了。並べ作業中のアキヒロに「お先」と挨拶して帰ってくる。仕事する気がおきないが、明日から自分とこの古書目録作りに入るつもり。息つく暇なし、貧乏暇なし。


土曜日に紀伊国屋書店のPR誌「アイ・フィール」秋号(定価320円)が届いた。特集は「聞き書き事始め」。対談・関容子×森まゆみ、エッセイに山根貞夫、市川慎子吉田豪香月洋一郎、塩野米松の各氏。吉田豪さん、最高ですよ! 「聞き書き」をプロレスになぞって説明。優秀なプロレス論でもある。ていうか能書きいらずの面白さ。短めの文章を目にすることが多い吉田さんですが、この文字量ぐらいの「見開き吉田豪」はいいですねぇ。海月ちゃんの「である調」新鮮でした。海月ちゃんと言えばハキハキとした「ですます調」のイメージなので。「芯」を感じました。う〜ん、大井さんナイス編集! 紀伊国屋セミナーの矢崎泰久高平哲郎高橋章子各氏によるトーク「新宿植草・甚一雑誌」の再録がありますが、先日「WiLL」の川島君が送ってくれた「創」掲載のロフトでの矢崎泰久田原総一郎花田紀凱各氏のトーク再録の矢崎氏はとんでもなさすぎ! いきなり愚痴&カラミの「飲み屋で嫌われる客」そのもの。必見。


「早稲田古本村通信」は明日配信。浅生ハルミン濱野奈美子前田和彦&北村知之の各氏が登板。登録こちらから http://www.mag2.com/m/0000106202.html