「一箱古本市」が「一日中ベロベロ市」に

あまり眠れなかった。グダグダで集合場所の〈古書ほうろう〉へ。たくさんの方が集まっている。出店場所の店主ごとに移動していく。自分たちは〈月夜と眼鏡〉へ。専従スタッフであるステキなアメリカ人ジョー(ボウリングのピンのかぶりもので前に立っていて「月夜と眼鏡前に怪しい外人がいる」と話題に)が遅刻のため、急遽、内澤旬子さんが引率。11時開店。


お店番が1時〜2時と決まったので、まずは他の場所を見に行くことにする。審査員をさせていただいているので・・・。内澤さんと一緒に回ることに。美女と野獣である。オヨヨ書林に向かっていくことに。最初の〈乱歩〉へ行くと、いきなりライター濱野奈美子さんに「向井さん、金貸して・・・」と千円取られる。微妙に忘れたらしく、参加費の千円も借りたのだという。何やってんすか・・・。


途中に寄った〈ギャラリーKINGYO〉は、素晴らしい箱ばかりでワクワクした。どれも箱と本に工夫があるのである。箱見てから位置決めたわけじゃないだろうに、奇跡的な出会いであった。ここで、アクセスの畠中さんと会ったのだが、いきなりペチャンコになった金具のペンのキャップを見せてきて、「さっき落としたらそこに車が来て轢かれちゃったのー」と違う意味で奇跡的なことがおきているのであった。


途中、偶然会った、柳瀬徹君も含めてお茶。その後、オヨヨまで歩いて、「一度、家に帰る」という内澤さんと別れる。ひとり〈月夜と眼鏡〉に戻る。1時から店番。岡崎さんのブログでおなじみ、文系女子おぎやはぎの「カネコウノ」のお一人コウノさんと。1時半ごろ、雨がパラつく。ねばっていたが、ついに本降りになってきてしまい、あわててビニールかけ。もう? 早いよ・・・。そのまま2時になり、お出かけすることに。名古屋から上京の、名古屋での岡崎さんの講座受講者でもあるAさん(メガネ女子)が来たので、引き連れて食事へ。〈乱歩〉そばの蕎麦屋さんへ。牛イチローとパートナーのナベちゃん、柳瀬夫妻、借金ライター(笑)の濱野さん、Aさん、畠中さんと。ところが、牛イチローが「ビール」というではないか。飲むのか。じゃあ、こっちも、というわけで、焼酎の蕎麦湯割りを飲むことに。ナレーションが入るなら、「この時、あんなことになるとは、誰も思っていなかった」。「雨で中止みたいですよ」と連絡が入る。けど、飲み続ける(おいおい)。


さすがに各自戻ることに。箱を片付ける。5時半から打ち上げイベント開催の「ふれあい館」で店主同士で交換会をやるようだ。イベントは7時から。が、時間がありすぎる。じゃあ、飲もうということで、オヨヨ近くの中華料理店で二次会。さっきのメンバーに、晶文社のお二人、未来社の小柳さんなどが加わり、飲むは食うわ。オイラなんか居眠りまでしちまっただよ。5時半になるも、「ふれあい館、行く?」「もう少し、お酒とふれあいたい」ととんでもなさすぎる会話が。そのまま6時半ごろまで飲み続ける。で、「ふれあい館」へ。なんか、楽しそうにやりとりが。「WiLL」でもご一緒の、高野ひろしさんにお会いする。うれしい。有名なペンギンの置物「銀の輔」と写真を撮っていただく。


イベント開始。売上金渡しから賞の発表へ。岡崎賞のあとにセドロー賞の発表。〈ギャラリーKINGYO〉に出品していた「旅猫書房」さんへ。いろいろあって、急遽変更があったりしたとのことだが、それなら尚更すばらしい。中心軸ぶれないからこその細かさ、素晴らしさ。もらっていただきありがとうございます。でも、さっき書いたように〈ギャラリーKINGYO〉出品の方はみんな良かったんですよ。全員にあげたいです、ホントは。


その後、今度は売り上げ金額&冊数の表彰へ。司会が南陀楼さんとオヨヨ君に。微妙すぎるオヨヨボケに南陀楼さんの突っ込みきらない突っ込み。面白い・・・。今度、二人が定期で開催している〈コクテイル〉のイベントも見にいこうかしら。ていうか平静を装っているものの、実際は酒でベロベロなために眠たくてしゃーない。壇上では命がけでありました。拷問みたい(岡崎さんに「あいかわらず君たちはアホな学生みたいなことを・・・」と言われた)。最後にスタッフの方が全員壇上へ。いや、お疲れ様でした。このイベントはとても大変だと思います。真似したい人も出てくるだろうけど、こういうレベル(規模に関係なく)では相当な覚悟がないとできないでしょう。雨が降って途中で中止になったにもかかわらず、みんなが楽しく一日を終えることができた。すばらしいです。


会場裏の飲み屋で打ち上げ。座る際、完全に脳がオヤジ化しており、「はいはい、女子をはさんで座ってね」とキャバクラのフロアマネージャーみたいなことを言い出してみたり。東京に戻ってきた〈ちょうちょぼっこ〉の福島杏子さんに「起きてくださいっ!」と言われながら最後まで。もう、ダメだ。みなさん、お疲れ様でした。


いやぁ、飲んだ。楽しかったなぁ(君は何をしにきたんだ・・・)。ちなみに自分も2万円と少し売れました。自分とこでは売りにくい本たちだったので、助かります。