『えんぴつで早稲田の本道』

のんびり起きる。昼過ぎに神保町へ。毎度おなじみ書肆アクセスへ。実は随分前に『早稲田古本屋日録』を10冊分委託扱いで売ってもらっており、UBCの時に畠中店長からお金をもらった。そこで確認すればよかったのだが、自宅まで見ないで帰ったらなんと本来もらうべきお金の倍以上の金額が。冊数を間違えて計算してしまったらしい。なので返金しにきたのである。いまや「村上ファンド」より「畠中ファンド」のほうが儲かりますよ、これじゃ。畠中さんと〈伯剌西爾〉でお茶。あれこれ話す。これから行くところへのおみやげ用に林哲夫さんの『文字力100』を購入。畠中さん、ごちそうさまでしたー。


麹町へ移動。駅で未来社の天野さんと待ち合わせて、日テレ近くのビルへ。単行本の装丁の正式なお願いに来たのである。9階の事務所へ行きドアを開けると、多田進さんが笑顔で迎えてくれた。坪内さんの『三茶日記』とか目黒さんの『笹塚日記』なんかも多田さんのお仕事だし、松本人志『遺書』なんかもそうだ。松田哲夫著『「本」に恋して』でも「一冊一冊の個性をいかした品のいいデザインには定評があるが、人柄も素晴らしい」ってあるように、ホントいい方なのです。で、図々しく頼みに来てしまったわけです。快諾していただき感激。一階のロビーにて工程やらなんやらいろいろ打ち合わせ。合間に今までの仕事のエピソードなんかを混ぜて話してくれて、天野さんとダンボ耳で聞いていた。二人でふか〜く頭を下げてビルを出た。


飯田橋駅内のスタバで今後の工程や、内容に関しての打ち合わせ。30分ほど。一通り決まった。で、先ほど多田さんに「タイトル、早めに決めてよ」と言われたので、いろいろ案を出す。「『えんぴつで早稲田の本道』ってのは?」「ダメです」「『セド戦記』で」「戦ってないですよね」「品格って入れてみる?」「入れなくていいです」と白熱の議論が(どこがだよ)。最後にコーヒーをこぼして、逃げるように解散(おいおい)。天野さん、お疲れ様でした。


店に戻ると、BIGBOXの9月の日程についての相談が。いつもより早く、8月の終わりぐらいからになりそうだ。青空古本祭までの期間が延びるしそのほうがいいだろう。さらに、「新宿支部報」の初校があがってきた。閉店まで目録入力作業。


夕食後、「新宿支部報」の校正を。あんまり赤入れるとこ無いや。自分の言い間違いで、大御所・三楽書房さんの取材が急遽明日になってしまった。来週のつもりでいたよ・・・。というわけで資料読みしなくてはいけません。また明日。


多田進さんも参加のミニ展覧会が渋谷のギャラリーカフェで開催中。豪華メンバーですよね。オープニングには平野レミさんも来てにぎやかだったっそうです。間村さんは、やっぱりそのまま飲みにいったそうです。さすがだ。

▼「版下バカ」の仕事展
パソコン使わぬ「版下バカ」の装丁家のお仕事を展示。参加の作家さん
は、和田誠、多田進、間村俊一、工藤強勝と豪華ラインナップ。会場は
カフェとギャラリーが一緒になったお店です。
■日時
2006年6月1日(木)〜30日(金)
12:30PM〜6:30PM 日・月・第三土曜休み
■会場
珈琲&ギャラリー ウィリアムモリス
渋谷区渋谷1−6−4 TheNeat青山2階
03−5466−3717