贅沢な時間

店に行く前に三楽書房へ。単行本用原稿のチェックをお願いする。自分からすると、三楽書房創業者の佐藤さんや、これから取材する文英堂書店の吉原さんなどは、二世代前にあたる方々である。現世代の店主の人が入った頃に頭があがらなかったような方々なのだ。緊張しちゃいます、さすがに。


店へ行き、目録注文の発送作業。2時までひたすらに荷造りをする。その後の人気商品は、三村竹清『佳気春天』、東洋文庫森銑三『明治東京逸聞史』、『知のルビコンを越えて 山口昌男対談集』、高平哲郎スラップスティック・ブルース』、カッシーラー『理念と姿形』など。その他、店で売れた揃い物を梱包していると時間であります。今日はお店仕事終了。


渋谷へ。ブックファースト立石書店牛イチローとその彼女ナベちゃんと待ち合わせ。しばらく店内散策。ナベちゃん、最近リリーさんの『東京タワー』を読んで、なかなか良かったという。ジッと表紙を見る。そして、サブタイトルの「オカンとボクと、時々、オトン」というのは、うちの店番サイクルそのままだということに気付く。時々って・・・。


歩いて、ギャラリー&喫茶〈ウィリアムモリス〉へ。最終日の「版下バカの仕事展」へ。和田誠。多田進、工藤強勝、間村俊一という「今も版下だぜ」という豪華メンバーによる展示。版下、見本、書籍が並ぶ。各自2点ずつだから小さい展示だけど面白い。デザインされてるのに単行本では消えていたり(いろいろあったそうです)、和田誠さんが版下へ直接にイラスト書き込んでいたり。コーヒーを飲んでいると、ポンと肩を叩かれた。多田進さんだった。「なんだかでかい男がいると思ったよ」と言われた・・・。終わってから撤収作業があるということで、来店したそうだ。一緒の席でいろいろ教えていただく。他の方の分も含めて解説してくださる。なんだか、贅沢な時間だ。牛&ナベも感激していた。他にもイラストレーターの方などが同席して楽しい話を伺う。「もうすぐ和田さんも来るよ」と言われて後ろ髪ひかれるも出ることに。田村義也さんや真鍋博さんの話なんかも聞けたし、あぁ、楽しかった。


歩いて原宿。原宿サブナードの〈味屋〉へ。ここで元ABCのカリスマ書店員からカリスマ子育て人を目指している柳瀬徹君が合流。遅れて未来社の天野さんが来る。ろくでもない会話で10時すぎまで。くだらかったなぁ・・・(お前がな)。


明日は週末土曜日。ご来店お待ちしております。「一箱古本市 仙台」のパンフ配布中です。早い者勝ち。

一箱古本市 仙台

不忍ブックストリートの「一箱古本市」が北へ!
仙台のブックカフェ、火星の庭にて50人の店主が一箱分の古本を販売。”一箱番長”南陀楼綾繁さんももちろん参加(トークショーも!)。さらには岡崎武志さん、日月堂さん、蟲文庫さん、呂古書房さんなども参加しておるのですよ。古本者よ、杜の都へ集え。

他にもイベントあり。詳細はHPを見るべし。

■日時
2006年7月8日(土)〜9日(日)11:00〜17:00
■会場
book cafe 火星の庭 http://www.kaseinoniwa.com/