流鏑馬地獄変

午前中は注文品の荷造り作業。そろそろ峠はこえたか。三楽書房のアキヒロ来店。先日、三楽さんに見てもらった原稿の戻しを持ってきてくれたのだ。いくつか訂正点あり。週明けまでに書き直して再度見てもらうつもり。店に入れる文庫に値段をつけて棚入れ。2時までかかる。


2時前に店を出て、文英堂書店さんへ。単行本用の取材。近くの喫茶店へ行き話を聞く。戦時中の買い入れや、戦後の市場変遷の話など。詳しくは書かないけど、昔は必ず店の中にも水をまいて掃除をしたという話は面白かった。1時間半ほど。文英堂さんを書き上げれば、「早稲田の三羽烏」篇も、あとは二朗書房さんで取材は終了だ。二朗さんは若くして亡くなっているので、弟の金峯堂書店さんと、息子さんに話を聞くことに。


自宅に戻り、遅い昼食。その後、早稲田内で面倒な事件がおきてあちこちの古本屋をまわる。なんとか大丈夫だ。早稲田駅まで行く。浅生ハルミンさんと待ち合わせ。今年、ひさびさに早稲田の地図を改訂する。詳しくはまた改めてご報告しますが、秋には完成予定。で、地図を含めたデザインをハルミンさんに頼むことになったのだ。で、今日は、店舗やその他の位置確認に来てもらったわけ。大学の正門付近からはじめることに。しかし、その途中でハルミンさんは雑貨店に入り、いきなり猫小物を買って散財していた。夏目漱石生地の碑を見たりしながら八幡坂をあがり、水稲荷神社へ。「ここで流鏑馬やってたこともあるんですよ」と言うと、「どこから矢を射るの?」という。どこからというか、馬の上からである。「えっ、流鏑馬って馬に乗った人の持った的に矢を射るんでしょ?」。そんな危険な行事は、やってませんよ!! 各古書店の位置を確認しながら地図を訂正していく。ハルミンさん、尾崎一雄の随筆でおなじみの大観堂(元古本屋、現在新刊書店。でも、棚は変わらないような感じのですが…。でもいいの、歴史的にステキだから)で昭和55年に出た本を買っていた。新刊書店ですから(笑)。資料用とか。当時の価格で1500円。確かに古本でも同じくらいは付きそうな本だ。7時すぎまでかかった。


駅前のミャンマー料理〈マヤ〉で食事。店の名前が〈イエティ〉から変わっていたが、中に入るといつものお姉さんだった。1500円(2人前)のプレートたのんだらおなかいっぱい。これ頼むと安上がりだな、夜でも。昨日の「版下バカの仕事展」の話をしていると、ハルミンさんも「私も版下世代だよ」という。いろいろなエピソードを聞く。DTPへの変わり目の時期の職場の反応とか面白い話を聞く。昨日居てくれたら、もっと楽しい話が聞けたのに。10時ごろ解散。お疲れ様でした。


明日は自宅で文庫に値段つけまくりの予定。BIGBOXが、4日からなのに何も用意していないのであります。あぁ、ゲラも戻さねば。