池袋で野良犬を

朝、とりあえず昨日のBIGBOX展の計算作業で使わせてもらった会場の鍵を返却に。自宅に戻り二度寝してしまう。起きて店。今日も、不幸がいろいろ襲ってくる。ひとつは自分の手抜きからおきたこと。情けない。3日続けて不幸がおきている。このままでは細木数子とかに「店名をゲットラブ・ブックスに変えなさい!」とか言われて恥ずかしいことになりかねない。お店近くのお地蔵さんにお参りしてこようかしら。


昼食。文英堂さんに完成した原稿を持っていく。チェックしてもらうため。その後、あちこちに謝罪行脚。ほんと、反省しとります・・・。終わったので、取材要請。二朗書房の先代についての原稿だが、お亡くなりになっている。弟さんの金峯堂さん、二代目の二朗さんにお願いに。明日、昼と夜に一気にやることになった。取材はこれが最後。これを書き上げれば、あとは序章にあたる戦前から空襲で早稲田古本街が消滅(戦前は正門前から伸びる早大通り沿いに古本街が形成されていた。空襲で一面焼け野原に)するまでに至る流れを書くだけだ。


遅くなってしまったが、神保町へ。まずは古書通信社へ。「新宿支部報」に、八木福次郎さんの、ある方の追悼文を転載させていただいたのでお届けに。あいにく八木さんは不在。樽見博さんに渡す。しばし話をしてから出る。古通の入っているビルは高いから、下をのぞくと他のビルの屋上が見える。歩いている時に感じる開発された街の雰囲気とは違う、懐かしい風景に見える。


いくつか書店を見てから、書肆アクセスへ。すっかり看板娘になったアズちゃんが店番中。電話がひっきりなくかかってくる。あれだね、アズちゃんの電話の受け答えや接客は一流だよねぇ。「店番十段」を名乗るがいいさ。「大阪人」の特集・古本愛と、『早稲田の学生街 60s−70s』(先日探して見つからなかった・・・。誰かにあげたのか?)を購入。地下鉄へ。


店に戻り、値つけ作業やら発送作業やら。メール返信をしていると閉店時間。自転車で池袋。タワレコへ。誰になんと言われようとこのCDを購入。『さらば破壊王 橋本真也入場テーマ曲』。権利問題(何かのサントラ)があって収録できなかった前奏曲を入れた完全版。亡くなってから一年かぁ。いやぁ、名曲ですよ、これは! 誰も止めなかったら青空古本祭のオープニングに使いたいよ!


リブロへ。書物関係書のコーナーが移動していた。こっちの方がいい。ジュンクへ。三階で、雑誌「考える人」特集・戦後日本の「考える人」100人100冊を記念した写真パネル展示が。顔、顔、顔。古本屋の帳場にいそうな人、という視点で見る。一通り見る。谷崎潤一郎だな。内藤濯もいい。須賀敦子も奥さんっぽい(写真が店番してるみたい)。意外に大宅壮一も店に入ると上目遣いでジロリ見るオヤジっぽいかも。あちこち見て、買い忘れていた「テレビブロス」を購入。帰ろうとして、ふと思い出す。「リコシェ」の阿部ちゃんに「見に来てくださいね」と言われていたのを思い出した。もうやってるのかな。9階へ。津田明人さんの野良犬写真に林さんと友部さんの文章をつけた展示。シカゴ・マックスウェルストリートの野犬を撮った写真集からの展示とか。これ、いい写真だねぇ。犬の目がいい。思い出してよかった。

MAXWELL STREET 写真と文章のsession 野犬ブルース」
津田明人×林哲夫×友部正人
2006年7月10日(月)〜7月31日(月)
ジュンク堂書店池袋店9階

MAXWELL STREET

MAXWELL STREET


帰り、古書往来座へ寄る。瀬戸さんは不在。まこちさんと、期待の新人K君が。いろいろと遊んでもらっていると瀬戸さんが。あるお願い事を。まぁ、お願いします! 以上であります。