殺していい?

ぐっすり寝た、ひさしぶり。昼過ぎ、店へ行き文庫の値つけなど。古い文庫なのでクリーニングや補修に時間がかかる。一箱分だけやっていったん終了。


西日暮里へ。巣鴨駅でおばあさんの集団が乗ってきた。一人のおばあちゃんが「最近なかなか席は譲ってもらえないわねぇ。日本的な美意識が無いのよ〜」などと微妙に聞こえる絶妙なしゃべりを展開。しつこさに負けたのか、おばあさんの背に座っていた気の弱そうな男が「あの・・・次降りますからどうぞ」と消えそうな声で言うと、なぜか「あらぁ〜いいのよぉ〜若い子は日本の宝なんだから〜、あなたたちが座るべきなのっ!」とか言い出す。なぜだ!


歩いて古書ほうろうまで。ずっと売っていただいていた『早稲田古本屋日録』を引き取りにきたのだ。店の在庫が無くなってしまったので、委託で扱っていただいたお店から回収しているのである。とはいえ、これをあわせても10冊しかないので、右文書院に追加をお願いした。


帰りの電車では、小学生になる前くらいの女の子が、虫かごをバンバン叩いている。見ると、中にはカマキリとトンボが。トンボは今にも死にそう。時々羽を振るわせる。女の子はカマキリの動きにあわせて、カゴを叩いているのだ。しばらくして、隣に座っているおじいちゃんを揺らして起こすと、女の子はこう言ったのである。「ねぇ、全部殺していい?」


文庫の値つけを続ける。ただいま11箱分完成しました。15箱、と思っていたが、よく考えると18箱ぐらいいるかも。


週間天気予報だと10月1日は曇り。あんま信頼性ないけど。今回は初日以外すべてが平日という日程。初日で昨年の1・5倍くらいは売りたいのであります。まぁ、去年が20回で一区切りでしたから、今年はややのんびりムードですよ。「普通」に終わればなぁ、と思ってます。


『早稲田古本屋街』店では明日から発売します。税込1890円。