吹けよ風、呼べよ嵐

なんか雨だねぇ。いよいよ早稲田青空(?)古本祭も最終日。今日は「もういいよ、濡れちゃうから閉めておこうよ仕様」に会場を変更。風がすごくて、テントの中もゆれるゆれる。雨が叩きつけるようにテントに。なんか、空爆にあってるみたい。外で某店主が「この雨は北朝鮮の核実験のせいだ!」と。じゃあ、濡れてるあなたは死にますよ! 午前中、目録注文品を会場受取りから送付に変更された方の分を伝票書きして郵送。


午後、テントがなく、雨だと販売不可になる文庫の撤収に入る。途中、滑ってこける。惨め。2台の車に積み込み、そのまま各書店まで運んでしまう。その後、本会場のテント外の台の本をテント内の棚へ移動。ある程度縛ってどかす。風は強まるばかり。こんな状況でも、来てくださるお客様はいるのだ。ありがたいことです。4時まで休憩に。もう、ビショ濡れ。みんな、長靴はいたり、帽子かぶったり。母親の実家で見た農協の方みたいだ。三楽書房のアキヒロなんて、タオルかぶって変なポンチョ着てるからボブ・マーリーみたいな雰囲気に。各自、うさんくさすぎ(お前もな)。来場してくださった白水社の小山さんとお茶をする。


4時。一度集合がかかる。これから、まだ天候が悪化しそうなので、持ち出しは明日早朝にすることに変更。縛るだけ縛って、あとは明日ということに。夜警を手配。5時、ついに閉会。一斉に縛りを開始。すでにトラックを手配してしまった牛イチローだけは運び出さねばならない。台車が装甲車みたいな装いで雨の中ゴー! 木にたまった雫が、風に落とされて焼夷弾のように落ちてくる。またビショ濡れに。なんとか、ドームにしてくれませんか(どんな神社だよ・・・)。7時すぎ、すべてが終了。いつもと違って、まだ終わった気にならないが、とりあえず最終日の今日は終わった。いやぁ、すごい一日だった。濡れた服が、スゲー重い。いつもはツンツンに立てている髪もすっかりペチャンコ。テントの中で雨音を聞いていると、不思議な気持ち。


終わってみて、やっぱ初日の雨が厳しかったなぁ。この雨、安くないです。数百万円の損失でしょう。計算してみると、この分が足りない。他の雨の日の売り上げ下落などは予想の範囲内だったので、初日につきます。それでも、こういうことのひとつひとつは、とても意味のあることで、このように大変な催事を全員で乗り切る。そういう行為こそが「街」というものを育てていくのではないでしょうか。「古本街」というつながりは、このようなことの連続の結果でできています。ズブ濡れの最終日という今日を、みんなで笑って語り伝えていきたいです。早稲田古本屋街というのは、そういう街です。


ご来場いただきました皆様、本当にありがとうございました。参加者一同、心から御礼申し上げます。また、すべてを書ききれませんでしたが、差し入れを下さった知り合いの方、お客様、地元の方、助かりました。感謝しております。まだ、明日の作業を残しておりますが、お世話になった皆様にありがとです。