「集中力がありません」という通信簿

終日、真面目に(じゃあ普段は・・・)値つけ作業。立石書店古本市用のも別に作っておかねば。ひたすらの値つけは体力消耗します(コツコツやれないタイプ。小学生のころからずっと通信簿に書かれ続けた・・・)。


閉店後、自宅で夕食。8時にBIGBOX。明日からです。12月5日〜11日まで。今回、うちは参加しないほうでげす。文庫のワゴンを前の催事が使っていたらしく、地下から持ってくる作業がひとつ減る。いぇい。机だけを地下から上げて、設営。備品などをまとめて9時過ぎには終了。これから本の持込作業をする参加組を残して解散。皆様、寒いけどヨロシク。


店に戻ると昼に入稿した原稿のゲラが早くも来ている。早っ。さっき気になって取っておいた『松尾隆 早稲田の疾風怒濤時代を駆け抜けた一教師』という本を読む。そしたら目次に瀬見伊三郎という人が書いた「早稲田の古書店と松尾先生」という文章が。瀬見さんという方は早稲田で日高書店という古本屋をしていた方らしい。戦前の古本屋の位置がつづられていく。昨年無くなった白欧堂さんの奥さんは島木健作の親類なんて記述も。さらに早稲田といえばココという人が多かった今は無き文献堂書店の記述が。店主(先代)は昔、新小説誌の編集に従事していたとある。それは知らなかった。読んでいって最後に改めて筆者の肩書きがあったのだが、ビックリ。「元日高書店・現都丸書店店主」(この本の発行は1986年)。都丸さんて高円寺の都丸さんですよね・・・。そうだったんだ。


最近では坪内さんの『本日記』『酒日誌』、西加奈子さんの『通天閣』などの装丁をされ、『早稲田古本屋街』でお世話になった多田進さんの個展が開催されるとの案内をいただきました。これは行く。

■装丁の仕事 1971-2006 多田進


▼日時
2006年12月21日(木)〜26日(火)
10:00AM〜18:30PM(最終日18:00PM終了)
▼会場
紀伊國屋画廊(新宿本店4階)
http://www.kinokuniya.co.jp/  TEL 03−3354−7401


▼チラシから 松田哲夫「控えめなたたずまい」より抜粋
そうそう、多田さんに安心して装丁をおまかせできるのは、彼が真に読書が好きな人だからだ。直接、仕事と関係なくても、話題の本、興味のある本をいつも読んでいて、折々に聞かせてくれる感想は核心をついている。
彼の装丁した本からは、それぞれの作品の味わいが自然に匂い立ってくる。職人的なテクニックが優れているのは言うまでもない。それに加えて、読者に一番近い装丁者として、どういう衣装をまとった本が読みたいかを大事にしているからなのだろう。