衝撃の「HONDORA−Ⅲ」

新書の値つけをすることにする。去年買って自宅に置きっぱなしになってなっているものを掘り返して、台車で店へ。ペタペタ値札を貼っていく。あっ、古本でないかなぁ、と探していた坪内さんの『まぼろしの大阪』があった。なんだよ、自宅にあったのかよ・・・。


昼過ぎ、右文書院の青柳さんから新刊の島田和世著『浅草育ち』が届く。著者の方、「芸者を母に、博打打ちを父に、浅草の花柳街で生まれ育った」とあるから面白そう。1930年生まれだそう。ていうか、パラッと東京大空襲のところを読んだら、随分熱中して読んでしまった。空襲直前の生活感が逆に生々しい。カバーも渋い。カバーはずした表紙の地図も渋い。林哲夫さんの装幀。

浅草育ち

浅草育ち


閉店後、雨の中を自転車で池袋の往来座まで。ついに「アレ」が完成したというので見に行く。往来座店内にいくつもある特殊面陳用器具、本のゴンドラ、略して「本ドラ」である。写真はコチラ。この板が左右に動くのだ。その最新バージョンである「HONDORA−Ⅲ」がついにそのベールを脱ぐのだ。今までの「本ドラ」は棚にネジで固定されていたのだが、今度のバージョンはなんと持ち運び可能で、スチール棚ならどこでも装着可能なのだという。おぉ、これがか! 最強という噂のネオジム磁石をわざわざ取り寄せ、それを棚との接着点に4つ使用。それによりガチンとどこでも装着できるのである。重い本を4冊乗せてみるも全く平気。これを立石書店での「古本市・夜昼」で使うという。早稲田で初お目見えとなる「HONDORA−Ⅲ」に大注目だ。うなるも良し、笑うも良し。