雨の外市、「外鮮門」見参!

朝、それほどでもない雨。自転車で往来座へ向かう。瀬戸さんはすでに軒下拡張ツールの「外鮮門(がいせんもん。雨でも「外」が「鮮」やか)」の設置。支柱の下にネジがついていて、これでつっぱらせる。さらにその支柱を横棒で固定。トタンをのせて固定。サイドにはビニールシートをぶらさげる。どこにでも軒下が作れるというものなのである。全部、瀬戸さんの手作り。あんたすごいよ、ホントに・・・。包丁研ぎの研ぎ猫さん、雨天中止なのだが、今日は昨日の預かり物などがあるらしく、ビーチパラソルみたいなものを差しながら研ぎ作業。


雨に当たらぬよう外の棚は奥につめて使っていて、初日みたいに前に本を置けない。しようがなく、往来座店内の平台を空けて、そこに残りの箱を並べる。雨が強くなってきた。外鮮門、かなりの威力である。たまに、中心にたまった水を横に流す水抜きをしてあげなければいけないが、それは穴八幡での早稲田青空古本祭のテントでも同じだ。こんな雨の日にお客さん、来るんじゃろか、と思うが、開店時間には数人のお客様。ありがたいことです。


今日は白水社の2人のKさんがお手伝いに来てくださった。隣のミニストップでお茶する(チープで申し訳ない・・・)。1時過ぎ、本日のトークイベントのゲスト、河内紀さん来場。ご挨拶。ちょっとバタバタしてしまったが、タクシーで河内さんや「彷書月刊」田村編集長を送り出し、自分とNEGIさん、晩鮭亭さんは歩いてトーク会場の「上り屋敷会館」へ。すでに準備作業がはじまっている。暗幕かけをやるのだが、高い位置にひっかけ釘があるのでギリギリ。と思ったら後ろから背の高い晩鮭亭さんがかけてくださる。お父さんみたいだ。朝さん、マルチン君も窓へ紙張り作業などで大活躍。スクリーン代わりに吊るされたただのシーツ(笑)。なぜか模様がある方が前に・・・。しかし、「いかにも「わめぞ」っぽくていい」ということになり、そのままに(おいおい)。


2:30開場。NEGIさんが受付。なにからなにまですみませんです。ちょうど定員40人ぐらいになった。ホスト役のリコシェ阿部ちゃんと河内さんを呼び込んで、自分は外市会場へ戻る。映像はもう見たけど、トーク、聞きたかったなぁ。トークショーには珍しく客席からの質問が面白く、好評だったとのこと。内澤旬子さんも質問されたそう。


外市会場は閉店間際ということもあり、お客様も2、3人。時間通りに5時閉会となった。2日目は雨でお客さんは少なかったが、単価が非常に良く、なんだかんだで3月に開催した「外市のしずく」とほぼ同じ売り上げとなった。すぐに棚の縛りをはじめる。その後、トークショー会場に行っていたメンバーが戻ってきて、各自箱の片付け。往来座の車から縛ってある普段外に出ている均一本を下ろし、現世、立石、いこいの本を積む。まこち嬢と一緒に店に置いてくる。外鮮門の解体、台の復旧とみんなで作業。7時過ぎ、「わめぞ」メンバー以外は先に打ち上げ会場に行っていただく。男がうじゃうじゃいるのに、なぜか脚立に乗ってギコギコと外鮮門を解体しているのは旅猫雑貨店の金子さんだったりする。理由は瀬戸さんが言うに「一番頼りになるから」。今回、金子さんのご主人にもいろいろお手伝いいただいたのだが、これまたすばらしい方で、ファンになってしまった。自分は河内さんの外市売り上げを持って、別にやってるトーク打ち上げの会場、池袋西口の〈蘭蘭〉へ。月の輪さんとか、石神井さんも含めいい感じになっていた・・・。作業中なのですぐに戻る。しばらく作業をして、自分も参加者打ち上げ会場の〈北海道〉へ。


「いい席が空いてますよ」というので見てみると、その向かいには筑紫哲也、じゃなかった”嫌われ者”塩山芳明御大が。午前中に会場に来て「今日、打ち上げないの〜」と甘い声をかけてきたのでご招待。朝なんか自分の日記では「文も人柄もいかにも女受けしていけすかない野郎、荻原魚雷」とか書いていたのに魚雷さんに会うなり「あとでサインしてくださいよぉ〜」と。ステキだ。とはいいつつも、塩山さんと楽しく話す。後に売り上げ金を発表しながら手渡し。みんな売り上げが良くワイワイと。お客様オールスターズの朝さん(外市会場ではニセ寺山修司に)のすごい売り上げには思わずみんなでうなる。塩山さん「俺も参加させてくれよぉ〜、頼むよ〜」。退屈男君の奴隷として参加を認めることに(おいおい)。解散に。


ご来場いただき外市を盛り上げてくださったお客様に、心から御礼申し上げます。それから参加してくださったゲストの皆様にも感謝します。運営側と同様の仕事をしていただいてしまいすみませんでした。そのあたりは今後の課題として受け止めたいと思います。それはつまり「ずっと続けていく」ということを、真剣に考えていくということです。安定して内外あわせて100万円、という売り上げを目標にやっていこうと思います。また次回、よろしくお願いいたします。


外市をやってみて、ひとつのオリジナルな考えが思い浮かびました。それは「夢は時間を裏切らない、時間も決して夢を裏切らない」ということです(訴えられるぞ、オイ)。

■■早くも決定!■■
第3回 古書往来座外市〜わめぞ七夕、外に願いを!〜

7月7日(土)〜8日(日) 時間の詳細は後日発表

※「ワメトーク」vol.2も開催します!