岡崎さんの気まぐれが生んだ奇跡

新宿展、無事終わる。まぁ、満足の売上でした。お休みしていた昨日の売上をもらい、そこからセドリ本の代金、会場にいらしていた印刷屋さんに自家目録の印刷代を払う。ムーディ勝山(なつかしい)ならずともお金を右から左へ受け流す。


というわけで、ご来場いただきました皆様、ありがとうございましたー。


昨日の岡崎さんのブログにありましたが、そうそう、ハルミンさんや海月ちゃんと会うきっかけを作ってくれたのは岡崎さんだったのです。たしか岡崎さんが新しい家を買ったばかりのころで、あちこちで地下の書庫が噂になっており、自分も見たくて「行きたいです」とご連絡したのでした。そのころはまだそれほど岡崎さんとあれこれ話せるというほどではない感じだったので、自分にとってはずいぶん思い切ったことをしたものだと今は思います。で、メールしたら「いつでもどうぞ」と言っていただき、その後、「○日に来れば浅生ハルミンさんと海月書林さんが来るからその日にしたら」と誘っていただきました。このブログとか読んでいるとわからないかもしれませんが、自分は結構人見知りです。しかもそのお二人ですし、緊張しすぎてヤバイと思ったものの、それを断るのもなんだか、ということで、その日に行くことに。2人とも感じのいい人で助かりました(笑)。後で聞いたら、海月ちゃんは海月ちゃんで、ベタな古本屋と会う機会がなく、何か言われるんじゃないかとドキドキしていたそうです。


ここで会っていなくてもどこかで会ったとは思うけど、一緒に飲みにいったりするようにはならなかったかもしれませんね。自分はそのころ、神保町の古書市場「東京資料会」の経営主任(現場主任)でした。資料会では、落札札を落札品にテープで止めるのは女性アルバイトを雇う習慣があったのですが、そのころ前任者がやめてしまい、探していました。岡崎さんの家からの帰りの電車でハルミンさんに「誰かいませんかね?」と聞いて紹介してくれたのが友人の西村さん。後に、当時は某書店の店員で、資料会の経営員の一人だった男性と結婚することになります。その男性が独立してはじめたのが、西荻窪にわとり文庫です。あの時の岡崎さんのちょっとした気まぐれは、それこそ「奇跡」だったような気がします。