あいおい古本まつり(2)

8月25〜26日に開催の「第4回あいおい古本まつり」のトークの話を、ひとつずつしていきたいと思います。第2回目の今日は、久住さんとエンテツさんのトーク(8月25日 15:30〜17:00)について


遠藤哲夫さん、つまりエンテツさんとはもう長い付き合いですが、なんというか、大好きな人です。最近、ブログを読むと、以前より「愛嬌」が減ってご本人を知らないとちょっと怖い人、という感じがしなくはないですが(笑)、お会いすればもう徹頭徹尾「能書き無用の素敵なオジサン」なわけです。エンテツさんはかつてプランナーとしてとても華やかな世界にいた方で、ちゃんと経験したうえでそういう世界の胡散臭さを否定し、代理店のしかける情報に踊らされる人々のつまらなさを笑い「気どるな、力強くめしをくえ!」と宣言しているわけです。


そんな感じですから、何かの時にエンテツさんのトークをしたいとは思っていて、実際、昨年震災で中止にうた3月のみちくさ市では木村衣有子さんとのトークが企画されていました。これは、わめぞのイベントなので、つまり、わめぞのイベントでは身近にいる人が単行本を出した時などにあわせて気軽な感じで、お二人とも電話で頼めるような、そんなトークでいいと思っているんですね。そして実際エンテツさんは誰とやっても面白いことは間違いないので、木村さんもそうですし、牧野伊三夫さんとの泥酔トークや、瀬尾幸子さんとのトークも面白いでしょう。皆さん有名な方ですし。ただし、エンテツさんとはお知り合いでブログにもよく登場されますし、なんといいますか、ドキドキ感というかスリリングな感じを出す、というのはやはり難しいと思うのです。それは本当に前から思っていまして、エンテツさんと変わった初顔合わせ的なものができないかと考えていて。エンテツさんのプロレス的な面白さじゃなくて格闘技的面白さを見たいという自分のわがままなわけですが。


3月のあいおい古本まつりの最終日の帰り、池袋まで戻ってきて、事務をやってもらってる天野みかさんと、退屈男君と、ジュンク向かいの二階にあり日高屋でメシ食ってたんですね。その週にちょうどドラマ版の「孤独のグルメ」が終わって。あぁ、面白いよねぇって話していて。久住さんとかトークとか企画できたらいいねぇ〜とか呑気に話していて。久住さんは「孤独のグルメ」以外も結構読んでる方ですから「いいねー! 楽しそうだねー」とか話してたんだけど、その時になんとなく「エンテツさんって久住さんと知り合いなのかな?」みたいな話になって「でもそれ、面白いよね絶対」という感想になって。でもまぁその時はそれで話は終わりで。


今回、最初あるライブの企画があったのですが、それができなくなって。その時に誰かが久住さんのライブは、という話になったんです。で、その時に天野さんと「そういえば、エンテツさんとのトークの話してたじゃん!」ということになり、この時はトマソン社の豆ちゃんと、なずな屋の澄子さんに大変お世話になり、久住さんにダメ元でオファーさせていただきました。そしたらなんとOKが! この瞬間の喜びは、主催者としてというよりファンとしてだったかも、正直…。で、エンテツさんに話してOKをもらいついに実現。やはろお二人とも会ったことがないと。読み手としては同じような主張がある気がするけども、エンテツさんが「なんとなく世界が違うのかと思っていて会えると思わなかったからうれしい」とメールで言ってくれて、自分もとても嬉しかったです。


そして今日、久住さん原作の「花のズボラ飯」の今秋ドラマ化が発表されました。それもまた楽しみですね。


お二人を知っていて、ある飲み屋で飲んでたらエンテツさんが入ってきてカウンターに座って。そこに久住さんが入ってきて空いているエンテツさんの横に座って、なんてことがあったらめちゃくちゃワクワクするじゃないすか! お客さんも飲みながらお聞きしていただいて結構です。もう、会場を愉快な酒場にしちゃいましょう。よろしく!!


【あいおい古本まつりトーク
久住昌之×遠藤哲夫「わがままに食う!」
2012年8月25日(土)15:30〜17:00
相生の里1F・あいおい文庫にて(月島駅すぐ) 
予約受付開始7月28日〜

詳細⇒http://aioibooklabo.com/event_wagamama.html