LOFT9 BOOK FES トークについてのあれこれ

10月2日(日)「LOFT9 BOOK FES.2016」のトークに関してご紹介していきたいと思います。ひとつ前のエントリーにも書きましたが、場所的にトークを成功させるのが絶対条件のイベントですので、かなり考えました。ただ、お客さんを呼べるからと言って自分が本当は興味が無いみたいなことは当たり前ですが絶対にやるべきではないので、まずは自分が観たいが前提です。いろいろと紆余曲折ありましたが、たくさんの方のご協力をいただきながら、最後まで妥協せず企画できたのではないかと思います。ひとつずつご紹介したいと思います。とにかく、会場的にこのトークがまずうまくいかないと話にならないのがこのイベントなんで、本当にお願いいたします。なにとぞ!


1部 12:30〜14:00 
内澤旬子さん×服部文祥さん「ニッポンの銃と獣」
昨年銃猟免許とりたての新米テッポウ撃ちの内澤旬子さんが日本一サバイバルな男、服部文祥さんに撃ち方のコツなどを中心に、素敵な銃猟ライフの満喫方法などを聞くトーク


現在発売中の内澤さんの新著『漂うままに島に着き』(朝日新聞出版)ですが、結構早い段階で内澤さんから「向井君のとこで刊行記念トークとかできない?」と言っていただいておりました。ただ、みちくさ市は現在、連続ものの企画トークをやっているのでできないのであちこち聞いたり探していたんです。そんなところにこのイベントのお話をいただいたので、トークで一番最初に考えたのがこの内澤さんのトークです。今から3年前、内澤さんには、みちくさ市で一年間五回の連続トークをやっていただきました。それはそれは刺激的なものでした。上原善広さんをはじめとして、清野とおるさん、みきーるさん、能町みね子さん、高野秀行さんという凄いメンバーとの「ここだけの話」トークは面白くて面白くて、正直永久にやっていたかったんです。小豆島に移住してからもたまにご連絡させていただいているのですが、どこにいても内澤さんは内澤さん。いつも電話越しで面白いトークショー聞いてるみたいなもので贅沢な時間をいただいています。で、前記のトークに候補にあがっていてお呼びできなかったのが服部文祥さんでした。当日そのお話もあるかと思いますが、現在内澤さん、肉に関することでいろいろと動きがあり、それに関してのことも含めてミスターサバイバルの服部さんが最適でした。イベントではなんと内澤さんが猟銃を撃って、地元の猟銃おじさんがアイドルを見守るかのように拍手をしたりしている動画も公開予定とか。あと、職務質問と猟銃の話とかこのあいだ聞いてすんげー面白かったです。日曜の昼間から銃の話からスタートします。内澤さん、いろいろとトーク企画されるかとは思いますが、自分が企画する場合は最大限の「デンジャラスな内澤旬子」をお願いするところから始めます。日常から逃避できるトークだと思います!


内澤さん×服部さんトーク イープラスのチケットはこちらで
http://eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002200940P0030001

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2部 15:30〜17:00 
清野とおるさん×サムソン高橋さん「ゲイが住んでみた東京都北区赤羽
ご存じ『ウヒョッ! 東京都北区赤羽』の清野とおるさんが、赤羽在住で著書『世界一周ホモのたび』やTBS「クレイジージャーニー」出演で話題のゲイライター・サムソン高橋さんとお互いの赤羽を語るトーク


清野さんについてはもはや説明はいらないと思います。まだブログをメインでやられている時に退屈男から「すごく面白くてヤバいブログがあります」と教えてもらい、すぐに虜になりました。食べログ問題などもありますが、なんでも情報ありきで動く現代のカウンターとして最大のストリート感の体現者だと思っています。このトークは実はもうひとかたのサムソン高橋さんを起点にはじまっています。確か震災の年だったと思うのですが、友人から勧められたのがサムソンさんの『世界一周ホモのたび』でした。世界のハッテン場での体験記を熊田プウ助先生が漫画化したものです。下ネタではありますが、見せ方がいいのでエンターテイメントとして最高だなぁと。それを思い出したのが自分が大好きな番組、TBSの「クレイジージャーニー」でした。タイトルどおり常人が普通じゃないと思えるような旅をされている人をとりあげる人気番組です(服部文祥さんも出演してました)。昨年、そこでタイのリゾート施設のようなハッテン場「バビロン」を紹介出演したのがサムソン高橋さんでした。思い出して調べたら『世界一周ホモのたび』は続編が出ていて現在4冊に。さっそく購入して読みましたが全部面白くて。さらにこのイベントのオフィシャルTシャツにイラスト提供していただく山田参助先生と打ち合わせしたときに偶然サムソンさんの話が出たのでした。また、LGBTのWEBメディアである「Letibee Life」で公開される社会的な文章はまた違ってとても鋭く、すっかりファンになってしまったのでお願いすることにしました。そうしたらお住まいが赤羽だったのでした。あまり「ゲイ」が前面に出すぎる企画でまとめたくなかったので、清野さんに受け止めていただいた感じです。清野さんがお相手ということがあって「ゲイ」を前面に出しても大丈夫なのではないかと思いました。スーパーディープだけど、とてもかわいらしいサムソンさんを見ていただきたいです。


清野さん×サムソンさんトーク イープラスのチケットはこちらで
http://eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002200943P0030001

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3部 18:30〜20:00 
いましろたかし×九龍ジョーいましろたかしの世界/いましろたかしと世界」
ここ最近はコミックビーム連載に絵本の刊行、劇場映画の企画・原案、ホラーDVD出演など、かつてなく活動的ないましろ先生に、ライターの九龍ジョーさんが創作の裏側や日々の気がかりまでを伺いながら、私たちの未来にも想いを馳せるトーク


自分もボンクラ人生ですから、いましろたかし先生の作品は大好きなわけで。でも、自分のイベントに出ていただく日が来るとはまったく思ってませんでした……。というのも、このトークは、九龍ジョーさんに企画をお願いしたものなのです。九龍さんはライターであり、編集者ですがプロレス好きということもあるのでしょうか、なんとなくカルチャーに興味を持つとそこに必ずいるのが九龍さんで。でも自分、興味ありながらも内容を身にするのが薄いタイプなんで、九龍さんみたいなバリバリやられている方は怖いんです(笑)。そんな遠目で見ていたのですが、著書『メモリースティック ポップカルチャーと社会をつなぐやり方』も面白くて。気持ちはずっとあったので、このイベントが決まった時にまず内澤さんの企画思いついたと書きましたがその次に思ったのが九龍さんとご一緒できないか、ということで。で、高田馬場で飲ませていただいてお願いしたのでした。2008年に、まだ九龍さんが太田出版の編集者だったころ、『俺たち文化系プロレス DDT』という本を作ってい(長くなるので省きますが、実は今のプロレス人気復興はこの本からはじまった、ような気もします。それだけじゃないですが)て、送っていただいたことがありました。その時は直接会ってないですが、それ以来の接触になります。8年もかかりました(笑)。でも自分、すごくうれしいです。それだけで。そして、いましろ先生が原案・企画を、プロデューサーに松江哲明監督と山下敦弘監督、主演が大橋裕之さんという映画『あなたを待っています』が9月24日よりポレポレ東中野で公開されます。関係者もまた、好きな人ばかりです。


ましろさん×九龍さんトーク イープラスのチケットはこちらで
http://eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002200947P0030001

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4部 21:00〜22:30 
角田光代×佐藤雄一(北書店)×前野久美子(bookcafe 火星の庭)×原田真弓(ひぐらし文庫)×小国貴司(元リブロ池袋本店)司会:向井透史古書現世
角田光代の、「本屋」について聞いたり聞かれたり」
本当はどう思ってます? 角田光代さんが本屋に、本屋が作家である角田さんに「本屋」について本音で質問したりされたりする「LOFT9 BOOK FES.」のラストを飾る打ち上げトーク


わざわざ来ていただく新潟・北書店の佐藤さんと、仙台・火星の庭の前野さんにせっかくなんでなんか面白いトークできないかなぁと考えました。少し前にある小説本をAmazonで調べたらまだ刊行されて二週間ぐらいなのに、ものすごく安く古本で売られていてビックリしたことがって。もちろんなんでもそういうことではないですが、本の中でも小説をめぐる出版状況はなかなか大変なのだなぁという話をよく聞きます。「本屋」をめぐるトークを実はあまり自分は好きでないのですが、作家である角田さんと利用者として、そしてまさに作家としての感覚はちょっと聞いてみたいなぁというのは前からありまして。さらには売る側からも本音で聞いてみたらどうなんだろうと。あまりに特殊メンバーなんで、原田さんの好意で追加ゲストとして元リブロ池袋本店の小国さんの出演が決まりました。自分は司会をつとめさせていただきます。「愛情があれば」みたいな結論にはしません。そういう当たり前のことはおいておいて、つっこんだ話をバカなふりしてガンガンつっこみたいと思います。


角田さん×書店トーク イープラスのチケットはこちらで
http://eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002200948P0030001