日曜の朝に土曜日を終える

開店して裏から100円ワゴン用の本を出してきてクリーニングと値付け。出してすぐ、新しく出した本が半分くらい売れる。均一とは実に正直な場所なのである。黒っぽい現代史関係書もクリーニングしてネット登録してから棚へ。高い本は結構居座ります…。


本を買ってくださったお客様に話しかけられる。「Hanada」の読者の方で、和歌山から東京に来たついでにお寄りいただいたとのこと。嬉しい。先週は広島からも来て下さった方が。その後はちょっと調べものしたり、文庫の整理したり。閉店しようと外のワゴンを棚直ししていると後ろに気配を感じる。振り返ると、なんと初期一箱古本市の名物店主だった「こちどり姉妹」の妹夫妻である谷口夫妻が! 懐かしいすなー。もはや知らない方も多いだろうが「南陀楼綾繁着物姉妹期待事件」といえば一箱界の「2.26事件」のようなもの(嘘)。早稲田で用事があり帰りにお寄りくださったそう。いやいや、嬉しい再会でした。


自宅で軽く仮眠してから歌舞伎町へ。広義の便利屋である「ストリートハンターズ」からグループラインで「今日います」の文面が届いた。たまに事務所を飲み屋みたいに解放して、かつての飲み仲間が自由に集まれる場所を最近作ったのだ。ただのカンパ制の酒がある部屋というだけだけども。エレベーター無しの3階へ。ショウタが独りでいて「いま、つまみできたとこっす」というので期待したら、もやしの醤油炒めだった。おいしいけども…。しばらくすると会社員のムラキさんが来て同じく「もやし…」と絶句している。日付変わるころ、村木さんが「向井あそこいった? 寿司屋」という。あっ、ネットでみたやつだろか。代々木から移転してきた「名前の無い寿司屋」というのが東宝ビルの脇、かつては脱法ドラッグショップやDVD屋が並んでた小道にできたのだ。せっかくなので一緒に行く。先客二人。立ち食い。ドリンクを頼めば今日のおすすめ一品は一貫10円になる。今日はキハダマグロ。安いのばかりじゃ悪いのでそこそこのものとあわせて少し食べた。うまい。村木さん、以前は島耕作か!みたいな社内恋愛話ばかりだったのに今となっては「若い女子社員が冷たい」という話ばかり。せつない。店を出たらちょうどガールズバー勤務終わりの飲み仲間、レナとカナからラインが来て4人で飲むことに。「アルプス」へ移動して飲み直し。週末らしくグダグダな雰囲気であった。「お客さん全然来ないよー」と。俺に言われても…。なんだかんだで朝になる。店から出たときの太陽のまぶしさよ。


みんなと別れ、せっかくなので新宿駅へ向かい地下のベルクへ。同級生の今香子はいなかったが、店長の井野さんがおられたので挨拶。みちくさ市のチラシもお願いする。しばし立ち話のあと、モーニングを。ポテサラうまいなぁ。動き出している日曜日に、ようやく土曜日を終える。