名古屋だYO!

sedoro2009-12-06

朝6時少し前に家を出る。寝てないっす。新幹線で寝りゃいいや、という感じでまだ真っ暗な街を歩く。こんな時間だが、駅周辺には結構な人が。吉野家とか松屋とかはどこも満員。東京駅へ向かう。7時ちょいに発車の新幹線でGO!


3人席の通路側だったのだが、あとのお二人は老夫婦。ちょっとしたきっかけで話したら妙に気に入られてしまい、酒とかサンドイッチとかあれこれいただく。いきなりプチ宴会状態。話してたら「僕も混ぜてよ」とかいって通路はさんだおじさんが話しかけてきた。このおじさんは「人生鑑定士」らしく(なんだよそれ!)、前世がわかるという。占ってもらったら「う〜ん・・・高名な力士だね」。体見て言ってんだろどう考えても! ななめ後ろのおじさんは、まったくどうでもいい山を指さして「富士山だ!」と。絶対違うわ! その後、このおじさん、本物の富士山が近くに見えてきたら「なに、あの白い山?」と言っていた。どうでもいい賑やかさにかこまれて9時ごろ名古屋着。深夜バスで先に到着している古書文箱・薄田王子に電話、改札で合流。


王子は到着後、コメダ珈琲、マックにいたらしいのだが、俺もコメダがいいということでもう一度地下のコメダへ。入店したら王子を見た店員のお姉さんが「あっ・・・おかえりなさい」と言った。モーニング初体験(飲みものたのむだけで無料でパンとか出てくる。ここはトーストとゆで卵)。10時過ぎまでダラダラとおしゃべり。


今年のブックマークナゴヤ一箱古本市が開催された円頓寺の商店街を見に行くことに。調べもせず、けっこうテキトーに歩き、途中で交番で道聞いたりして到着。うわーこれは凄い。典型的なシャッター商店街なのだが、アーケードの存在がどことなく不思議な見栄えを。普段は人がいないと聞いていたのだが、なんだか結構人がわさわさしているではないか。看板を見たら、毎月第一日曜日に「ごえん市」というイベントが開催されているという。これがステキすぎる、巷でいうところの「ステキ」とは違うかもしれないがステキなのであった。おばあちゃんがフリマのようなことをやっているかと思えば、占い師、マッサージ師、野菜直売などがあり、空き地ではオシャレな雰囲気で何かの撮影が行われており、一番奥のほうでは、なんだかカラオケ大会のようなことが。その横で寝ながら店番しているおばあちゃんのフリマ、なにも聞こえてなさそうなお茶をするおばさんなど、王子と二人で爆笑しながら歩く。途中、王子が道ばたで瀬戸君へのお土産を拾っていた(拾うって・・・)。なんともいえない満足感で名古屋駅まで戻る。


ここで岐阜のネット古書店「徒然舎」(http://tsurezuresha.net/)の廣瀬さんと合流。メシだメシー!ということで「矢場とん」。王子と二人で「わらじとんかつ」。あぁ、ここの味噌はサラっとしている。腹いっぱい。ベタな観光を、ということで栄駅へ行き、テレビ塔を見る。自分は結構、出かけても本関係の場所とかよりベタ観光が好きなんすよー。名古屋城とか見たかった。木曽義仲大河ドラマに!という大名行列が!! 後ろの方にSKE48の子が数人いて(後で調べたらそうだった)、その横だけすげー人数のオタクたちがワサワサとリアル行列で練り歩く。アイドル超大変!! またもや地下鉄で(初乗りが200円と高め)新栄まで。知らない間に指から流血していてトイレで流している間に(子供か!)リブロ名古屋の爆弾娘・青木ちゃんが迎えに来てくれてみんなでトーク会場のカフェパルルへ。池袋リブロ時代に面識がある現名古屋店店長の三浦さん、「エビスアートラボ」としても活動する岩上さんと会う。南陀楼さんは犬山にある五っ葉文庫へ行っているのだが、車が渋滞で遅れている。そしてなぜか現状を電話ではなくtwitterで報告している。なぜだ!! といいつつ無事(ギリギリだが)到着。トーク開始。


トークは名古屋ということもあって「わめぞ」とかよくわからないのではと説明が多くなってしまったかも。もっと南陀楼さんに身を委ねてもよかったかも。武藤良子Pippo、瀬戸君のおかしさには会場に笑いが。君たちはどこでも強いね・・・。話していて、まだ数年前という過去に一箱古本市がはじまり、そこから、一箱を職業古本屋としてはどのようにアレンジしたらあのお客さんたちに来ていただけるのか、そこから「わめぞ」のイベントが始まっていったということを考える。不忍ブックストリートと、わめぞというのは、他から見ると同じような活動に見えると思うが、有り方としてはかなり違う。まったく違うとは思うが、当たり前のようにインスピレーションをもらったリスペクトはあるし、だからこそまったく違う文脈で運営していくのが最大の恩返しだと思っているのであります。いつも「みちくさ市」に出品してくれている「はなめがね本舗」(http://hanamegane.com/)のナカムラさん(関西在住)が来てくれていて、おみやげもらっちゃった。ありがとー。


栄駅に移動。なんと打ち上げは「世界の山ちゃん」!! ほぼ毎回打ち上げで使う、わめぞ民の第二のふるさとである。わが庭のように注文する。さっき紹介されて、そのステキすぎる人間っぷりに興味が湧きまくりの古書五っ葉文庫の古沢君と向かい合う席に。とにかくしゃべりが機関銃のように出る男なので過去には岡崎武志さんをゲンナリさせ、南陀楼さんにも「もう、しゃべるな!」とまで言われるテロリストのような男だ。たしかに彼はどこにいっても浮く存在であろう。しかし、わめぞ慣れしている自分にとってはただただ面白い男なのであった。ブックマークナゴヤじゃなくて、自分の店がある犬山(ドッグ・マウンテン・シティ=DMC命名)を盛り上げるためにブックマークイヌヤマをぶちあげたりと「なぜだ!」の連発である。うううう、わめぞに欲しい! わめぞ女子陣に言葉でボコボコにされるともっと光るような気がする・・・。
このブログを見てください!! http://ameblo.jp/itutubabunko


その後、行く前からお話したいなーと思っていたフリーペーパー「SCHOP」(http://schop.boo.jp/)の上原さんとお話させていただく。うれしく楽しい時間を過ごさせていただく(古沢君と話していた同じ空間とは思えない・・・)。いつまでもここにいたいのだけれど、新幹線の時間が・・・。泣く泣く帰る。シマウマ書房の鈴木さんが南陀楼さんと自分と名古屋駅まで付き添ってくださる。自分はもうチケットを買っていて、南陀楼さんと同じ新幹線だけど席は別で乗りこむ。自宅に着いたのは11時半すぎ。さっきまで名古屋で飲んでいたのに、自分の布団の上にいる。不思議な気分だ。


今回のトーク、名古屋の皆さんとそれほどつきあいのない自分を連れていってくれた南陀楼さんの温情にまず感謝。リブロ名古屋の三浦さん、青木ちゃん、ありがとうございました。青木ちゃんはまだこういうイベントの形がないころ、突然BIGBOXで「愛知から来ました」とあいさつしてくれて、お互いの立場も変わって、こうしてようやく名古屋で会えたこと、とてもうれしいです。ブックマークナゴヤの皆さんも本当にありがとうございました。


また名古屋に来るには、とてもとてもがんばらなくちゃ来られないだろうなぁ。それもまたひとつの目標にして、明日からまたがんばろう。