LOFT9 BOOK FES.2016 御礼

なんだか、終わってあっという間に一週間が過ぎてしまいました。改めましてLOFT9 BOOK FES.2016に、ご来場、ご協力いただきました全ての皆様に御礼申し上げます。


初めての場所、トークライブハウスというシステム、あれこれと初めてのこと多く、なんだか久しぶりに「早稲田青空古本祭」とか「月の湯古本まつり」とか「一番最初のみちくさ市」とか思い出しました。ほどよい緊張感につつまれるのも、やはり悪くないですね。とはいえ、立石書店・岡島さんを中心にスタッフも、もう何回かやっているというような感じで設営も終わり。現場はアドリブ、を実践してくれました。古本市コーナーはほんとよく売れました。単価も高く、最近あまりないまとめ買いの人も多かったです。お話聞いててもふだんあまり古本市などに来ない方だと思います。そもそもあの通り、一般の人は通らないと勝手に思ってたんですが、かなり人通り多く、偶然「古本市開催中」ののぼりを見てという方も覗いてくれました。仙台に近い感じで。そもそも、渋谷は街のパワーがやっぱり違うなぁと改めて思いました。このイベントのために来ていただいたり、本を送っていただいた古本屋さんたちもよく売って下さり。山田参助先生のTシャツも大人気でした。さっき書きましたが、誰が、何をやっているのかわからずに寄って下さったり、買って下さったり、という「無名性」はとても大事だと思います。なんでもかんでもブランディングしてしまう時代だからこそ、「無名性」に思いを馳せられることが大事な気がします。ストリート的な感性です。有名性にもちゃんと目配せしながら、無名であることを意識していきたいです。


古本フリマの皆さんも長時間にわたる店番、本当にありがとうございました。最初なかなか店内に入る人が少なく、ロフトのアイコちゃんが凄い量の張り紙貼ってくれたり、若手が呼び込みしてくれたりしてくれました。最初、中も外と同じ古本市にする案もあったのですが、月島での「あいおい古本まつり」やった時に、やっぱり対面販売的な要素、あったほうがいいなと思っていたので。今回はどうしても入れたかったんです。みちくさ市も含め本当にありがたく思っております。やはり、本を通しての会話の風景というのはいいな、とこのコーナーを見ていて思いました。自分のわがままに付き合っていただき御礼申し上げます。


トークの運営は、本当に体力使いますね(笑)。最初、このトークだけでウン十万作らなければいけないと聞いたときは「そんなん無理!」と思いました。当たり前で、普段自分のやっている世界と違いすぎるからです。とはいえそこはもうロフトさんの看板があるといいますか。おかげさまで、1部、2部、4部は目標達成できました。これはもうご出演いただいた皆様のおかげとしかいいようがありません。いろいろと反省点は多くてひとつひとつあげたらキリないんですが。最後にロフトさんから明細いただきまして、いろいろと考えてみたり。しかし、こういうシステムの中でイベント運営をやらせていただいたのは本当に大きかったです。自分みたいななんでもない人間が、この年齢になってこのようなチャレンジさせてもらえること自体、ありがたいことです。話の元を作ってくれた成宮アイコちゃん、ロフトさん、本当に感謝しています。トーク運営にはみちくさ市でお世話になっている鬼子母神通り商店街の建持会長のお力添えもあったこと、記しておきます。いろいろとバックアップいただきました。


終わって、最終清算済んで(もう日が変わってました…)最後にロフトのKさんともじっくり話しまして。ぜひこれからもやっていきましょう、とのお言葉をいただきました。反省点を活かし、より楽しい場所を作っていきたいと思います。また来年、同じ時期にやれたらと思っています。もう少しコンパクトにできる、かな。全部終わって、自分が心の底から大好きな、北書店の佐藤さんと、火星の庭の前野さんたちと、飲みに行ったんだけど途中で力尽きて寝ちゃったのもまたいい思い出です。


すごいことをやるにしても、自分がすごい人である必要はないんだなぁということ。みちくさ市もそうですが、表面的には同じに見えても他のブックイベントとはこれからも「論の立て方」自体を別の形でやっていけたらと思う。簡単に結果も出ないし、成果が見づらくても、そうありたい。そして、それをわかってくれる人と、コツコツと楽しんでなにかをやっていきたい。人に乗っかるんじゃなくて、自分の「楽しい」は自分で作りたいですし。評価されなくても、いつまでたっても無名でも「これがやりたい」をやっていきます。本当にありがとうございました!!!!!