「はい」と言わないで

開店前に郵便局へ荷出し。ある古本屋さんが後から来た。「あっ、なんかマンション買ったんだって?」。違いますよ!!! 嘘は広まるのが早いので火消。店を開けて裏の未整理本を少し値付け。仕事のメールなどをしているとあっという間に時間。今日は神保町の古書会館で組合の本部総会があるので行かねばならないのだ。普通の人はだいたい行かないんだども、一応、新宿支部の副支部長ということもあり。今日は自転車で行くことに。いつもと違うルートで水道橋駅前の路地を曲がる。するともう無くなったと思っていた冨田書店の看板があり、近づいたらオシャレな新しい入口にも「冨田書店」の文字が。あの冨田さんがこんな店を! ありえない! と思ったら入った会社が残ってた看板のままの名前でリフォームしてバルやってるんだね。そりゃそうだよね、冨田さん言うたら外に本がめちゃくちゃに積んであって雑にシートがかかってるだけ、みたいなエキセントリックな店だったもん…。なんかおいしそうでしたよ。
冨田書店(食べログhttps://tabelog.com/tokyo/A1310/A131003/13158592/


神保町に早く着いたので三省堂。入って新刊棚見てたら「本の雑誌」の浜本さんに声をかけられた。しばし立ち話。新刊の裏話など。愉快。別れて歩き出したら久しぶりの苔花堂書店の五本木さんに会う。さすが神保町。その後、知人の店員Oさんと少し立ち話して会館へ向かった。地下に行ったらまだ準備できてなかった…。一階で待っていたら中央書房の前沢さんが来たので一緒に地下へ。阿佐ヶ谷・千章堂書店の林さんも来て隣に座る。かつて西部古書会館の市場で一緒に働いていた仲。あの頃は楽しかったなぁ。みんなまだ20代だったし。前沢さんは今、中央線支部支部長。総会始まり、自分が聴いていてもよくわからないというか、なんだかよくわからないのだが、聴いてるふりして終わる(ひどい)。懇親会があるのだが、用事があるので帰ることに。しかし俺が古本屋になった25年ぐらい前は総会と言えば凄い人数が出席していたのだが、少なくなったなぁ。


新宿へ。あるプロジェクトの打ち合わせ。いつになっても形にならないような気がする…。40分ほどで終わり、花園神社横の「ねこ膳」でカレーグラタンをつまみにホッピー。あいかわらずの焼酎の量。たっぷり。ハンターズの事務所に顔出し。珍しく、カズ、レン、ショウタの三人が揃っている。チャラ男銀行員のユウキさんがソファに寝転がっていた。「おっ、来たわぁ〜、飲み友達待ってたのよ〜」。なぜかオネエ言葉だった。「カミヤ」でもつ焼き。ユウキさんはチャラ話しててもいつのまにか真面目な話になること多く、根はそっちなのだ、やはり。いろいろ考えさせられる。あるカテゴリーで、みんなが「いい」と言っているものに乗らないと「損」することも多い。でも「いい」と思えないものを「いい」とは言えない、やはり。本のまわりにはそういうこと多いし、自分もやはりあまり多数派になれない。まぁ、でも、そんなもんだよね、なんでも。この店、ちゃんと断らないとどんどん追加のもつ焼き出てきちゃうんだけど、ユウキさん、「はい」って答えないでよ! もう食えないわ!